
徹底比較! おすすめのウェビナー(Webセミナー)ツール15選
コロナ禍で、これまでリアルで行っていたセミナーをオンラインに移行したいと考える方は増えているでしょう。
ただ、その手段としてウェビナー(Webセミナー)ツールを検討しているものの、どれを使えば良いのかわからない方もいるかもしれません。
この記事では、複数あるウェビナーツールの特徴を比較してみました。
このページのコンテンツ
Webセミナーのメリットは?

まずWebセミナーには、次のようなメリットがあります。
メリット1)会場費や移動コストなどの削減
Webセミナーは基本的に、インターネットに接続できる場所であればオフィスや自宅などでも開催が可能です。
そのため、会場を借りる必要がありません。
セミナールームを借りる場合、特に都心であれば相当な費用となりますし、会場の確保や当日の準備など手間もかかります。
その点、Webセミナーであれば、そうした費用や労力は大幅に節約できます。
会場費がかからない分、頻繁に開催してもコストがそこまでかさむことはありません。
後ほど説明しますが、Webセミナーツールの利用料が従量制ではなく固定料金の場合、特にコスト削減効果を実感できるでしょう。
また会場に移動する必要がない分、時間も短縮可能。
移動時間を加味する必要がないため、日程も調整しやすいのではないでしょうか。
メリット2)遠方の方も参加できるから集客力アップ
Webセミナーの場合、会場に足を運ぶ必要がないため、住んでいる地域によって参加できない、といった制約はありません。
仮に都心でWebセミナーを行うにしても、地方の方はもちろん、極端な話、海外にお住まいの方でも参加可能。
場所の制約を受けて参加できなかった人もWebセミナーを視聴できるようになれば、これまで以上の集客が期待できます。
また「会場に何人まで入るのか」を気にする必要がなくなる点も、メリットといえるでしょう。
メリット3)開催はすべてペーパーレスで完結
Webセミナーの場合、画面共有機能を使ったり事前に資料ファイルを共有したりしておけば、紙の資料を配布することなく、ペーパーレスでの開催も可能です。
印刷費などのコスト削減だけでなく、プリントアウトの工程など業務の効率化にもつながるでしょう。
ウェビナーとは?メリット・デメリットや開催ツール、開催前のチェック事項を紹介
目的や課題別! おすすめのウェビナーツール15選
Webセミナーの開催にあたって悩むのが、どのツールを選べば良いか。
セミナー専用だけでなく、打ち合わせなどのコミュニケーションを目的としたツールを活用する方法もあるので、本記事では基本的に両方を取り上げていきます。
なおセミナー専用ツールは、録画や画面共有機能だけでなく、質問・アンケート機能といった双方向のコミュニケーションを促す機能が充実。
研修や採用説明、イベント開催など多目的で利用しやすいといった特徴があげられます。
なかには同時に1,000人規模が参加できるツールもあります。
以降では15個のツールを取り上げ、「人数」「サポート内容」「費用」などを切り口とし、それぞれの特徴を整理してみました。
ツール1)2,000人同時配信なら「Jストリーム」

大人数の参加を目的としているなら、月額16万円で2,000人まで同時に参加可能なプランを提供している「Jストリーム」があります。
動画のライブ配信に特化し、同時接続数最大10万人まで固定額とするプランも提供しているようです。
なおこちらは、国内の大手ベンダーが提供するサービスとなります。
ツール2)参加者は最大3,000人の「Cisco Webex Events」

「Cisco Webex Events」なら、最大3,000人の参加者に対応。
動画配信であれば最大4万人にまで、届けることができます。
なお最大3,000人までのプランを利用する場合、料金は直接問い合わせる必要があるようです。
ちなみにこちらは、米国の大手ベンダーが提供するサービスとなります。
ツール3)25名〜最大1,500名まで参加可能な「Adobe Connect(アドビコネクト)」

参加人数が100人前後の規模なら、まず米国のサービスである「Adobe Connect(アドビコネクト)」があります。
小規模なセミナーの開催を目的とし、最大25名まで参加可能なプランであれば月額50ドルということで、約5,000円から利用できます。
また、見込み客の管理や分析機能などを利用できるプランであれば、100人から最大1,500人まで参加可能。
こちらは月額150ドルから利用できます。
ただ、Cisco Webex Eventsと同様、海外企業のため、日本語でのサポートに若干の不安はあります。
ツール4)手厚いサポートを求めるなら「V-CUBE(ブイキューブ)セミナー」

「手厚いサポート付きがいい」ということなら、国内の大手ベンダーの1つであるブイキューブが提供する「V-CUBE(ブイキューブ)セミナー」があります。
最大1万台のパソコンに対し、セミナー動画を同時配信可能。
設定や接続、開催中のテクニカルサポートなどもサービスの提供会社に依頼できるため、運営側の負担は軽減するかもしれません。
なお、料金は直接問い合わせる必要があるようです。
ツール5)配信動画の会員制機能がある「ネクプロ」

「ネクプロ」は、獲得した顧客情報を管理する機能や、会員制(クローズド)で特定の見込み顧客にのみ配信できる機能など、独自の価値を提供するWebセミナーツールです。
Webセミナーだけでなく、見込み客の管理や分析なども同時に行いたいというニーズを満たしてくれるでしょう。
こちらも料金は、問い合わせる必要があります。
ツール6)開催頻度に料金プランを選べる「Giga Cast(ギガキャスト)」

「GigaCast(ギガキャスト)」は、Webセミナーの閲覧数や資料請求率、離脱箇所などの分析が可能で、マーケティングにも役立つツールです。
Webセミナーの開催頻度のあまり多くない場合におすすめなプリペイド制や、毎日、もしくは週に数回程度など、頻度に利用する方向けの月額固定プランなど、自社の配信頻度に合わせて料金を柔軟に選択可能。
プリペイド制の場合、1セミナー1,760円から。
ただ事前に2万8,000円〜のポイントを購入しておく必要があります。
また、月額固定プランは初期費用9万8,000円で、毎月4万8,000円から利用可能です。
ツール7)自社システムの制約が多く、クラウド型サービスの導入が難しいなら「LiveOn(ライブオン)」

スマホやタブレットから利用できることを売りにする「LiveOn(ライブオン)」は、クラウド型とオンプレミス型のプランを用意しています。
クラウド型は初期費用7万8,000円で、月額は3,000円から。
自社で用意したサーバにソフトウェアをインストールするオンプレミス型は、ソフトが100万円で、1ライセンス7万8,000円となります。
オンプレミス型の場合、自社に合わせたカスタマイズが可能で、セキュリティの問題から会社のシステムに制約が多い企業などにおすすめです。
ツール8)日経ID会員930万人にアプローチできる「Seminar Shelf(セミナーシェルフ)」

「Seminar Shelf(セミナーシェルフ)」は、セミナーを開催したい企業と参加したいビジネスパーソンをつなぐサービスです。
企業側はセミナー動画をアップロードし、日経ID会員の約930万人のビジネスパーソンにアプローチできる仕組み。
固定費・月額費用は0円で、視聴者情報(見込み客情報)1件ごとにコストが発生する成果報酬型となっています。
ツール9)低価格で始められる「コクリポ」

ここからは、無料でも利用できるツールを紹介していきます。
「コクリポ」は、最大3名までと少人数でのWebセミナーであれば無料で利用可能。
そして、料金が時間制となっている点が特徴です。
フリープランの場合、30時間までは無料ですが、超えた分から1時間あたり3,000円の追加料金が発生します。
最大100名まで接続可能なビジネスプランは月額3万円で、利用可能時間は10時間。
最大300名接続可能なエンタープライズプランは、月額7万円で20時間利用できます。
ツール10)3人以上の参加は40分まで無料の「zoom(ズーム)」

1対1のコミュニケーションであれば無料で利用できる「zoom(ズーム)」。
3人以上の参加であっても、40分までは無料です。
コミュニケーションツールとして使用される機会の多いzoomもWebセミナー専用のプランを用意しており、参加者100名まで、1ライセンス毎月5,400円となります。
ツール11)Facebookフォロワーや知人にアプローチする「Facebook Live」
Facebook上のフォロワーや知人にライブ配信可能な「Facebook Live」も、無料で配信可能です。
配信中はタイムラインに表示され、終了後も録画コンテンツとして残すことができます。
ツール12)若い層にアプローチするなら「YouTube Live」
「Youtube Live」は、YouTube上でライブ配信ができる機能の1つです。
ライブ配信中に巻き戻しも可能で、もちろん録画動画としても視聴できます。
特に20代など、若い層にアプローチする場合に有効といえるでしょう。
ツール13)アプリのインストール不要で使える「Skype(スカイプ)」

「Skype(スカイプ)」は自分を含めて最大100人を招待し、ビデオ通話ができるツールです。
参加用のURLを生成すれば、アプリをダウンロードしていない方でも、招待・ビデオ通話可能となります。
ツール14)Googleアカウントですぐに始められる「Google Meet」

「Google Meet」はGoogleのアカウントを持っている方であれば、無料で利用できるビデオ通話サービスです。
参加人数は最大100人、1回1時間まで無料で利用できます。
なお最大150人まで参加可能で、会議の長さが最長300時間までという有料プランも用意。毎月8ドルなので、日本円に換算すると約800円という安さで利用可能です。
さらに最大10万人までライブ配信可能なプランもあり、こちらの料金は直接問い合わせを行う必要があるようです。
ツール15)スマホ1台でカジュアルに始めるなら「ツイキャス」

「ツイキャス」は、スマホ1つでライブ配信できることを売りにするツール。
利用者の多くが10代~20代前半の若年層で、YouTube Liveのようにビジネス色を強めるというより、よりカジュアルな使い方をする際に向いているでしょう。
ウェビナーツールを選ぶときの注意点とは?

最後に、ウェビナーツールを選ぶときの注意点についてまとめてみました。
注意点1)「従量制」か「定額制」か
定額制であれば心配することはありませんが、従量制の場合、時間や参加人数によってコストが膨らんでしまう可能性もあります。
そのため、事前にウェビナーの開催頻度や規模感を確認したいところ。
もし開催頻度などが多くなる見込みなら、少々高額であっても定額制プランの選択を検討しましょう。
注意点2)Webセミナーの目的から逆算してツールを選ぶ
「自社の課題に合わせて、こういうセミナーを実施したい。そのためにはこういうツールが必要だ」とすっきり説明できれば、ツールもすんなり選べるでしょう。
そのためにも、ウェビナーの開催目的を明確にしたいところ。
例えば「新規顧客の獲得につなげたいのか」それとも「既存顧客とのコミュニケーション量を増やしたいのか」などを、考えていきましょう。
新規顧客の獲得につなげたい場合、最大参加人数の多いプランが選択肢となるかもしれません。
一方で、既存顧客とのコミュニケーション量を増やす場合、セミナーの開催回数も増やしたほうが良いでしょう。
そのため、開催回数が無制限で、なおかつ定額制のプランが適しているかもしれません。
注意点3)用途によって使い分けたほうが良いケースも
「新規顧客の獲得につなげたい」場合は〇〇ツール、「社内のコミュニケーションにも使いたい」場合は△△ツールなど、目的によって有料と無料のツールを使い分けたほうが良いケースもあります。
例えば、サービス発表会のイベントでは大人数でも参加できるツールを使い、その後の相談会では無料のビデオコミュニケーションツールを使うといった方法があるでしょう。
MA・CRMツールとの連携で業務効率化につながる!

Webセミナーツールは、他のツールと組み合わせることにより、さらに効果的に使うことができます。
MAツールとの連携
マーケティング業務を自動化してくれるMA(マーケティングオートメーション)ツールとは、以下のような連携が考えられます。
- MAツールにおけるシナリオ設計の一部に、Webセミナーを組み入れる
- Webセミナーで獲得した見込み客の情報をMAツールに接続し、他チャネルで獲得した見込み客と、属性や施策への反応度合いなどを比較する
- Webセミナーで取得した見込み客情報をMAツールを用いて分析し、次のマーケティング施策に活かす
CRMツールとの連携
見込み客情報は、Webセミナーの参加者が多くなるほど管理が大変になります。
そのため、CRM(顧客管理システム)と連携し、見込み客情報の管理や、その後の接触履歴なども記録しておきましょう。
開催目的に合わせてツールを選ぼう!
今回紹介したように数多くあるウェビナーツールですが、選ぶ前にまずはWebセミナーの開催目的や使用頻度などを明確にしておくことが大切。
またせっかくウェビナーツールを導入するのであれば、リード情報の管理や分析を通じてマーケティング施策に活かすために、MAやCRMツールとの連携も行っておきましょう。