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目標達成シート(マンダラチャート)とは?活用メリットと作り方を解説
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目標達成シート(マンダラチャート)とは?活用メリットと作り方を解説

目標達成シートを作成すれば、目標を達成するためにどのような行動を取るべきか明確にできます。営業部門の全体目標や営業担当者の個人目標にも活用できるため、目標達成シートの作成方法を学んでおきましょう。今回は目標達成シートの書き方をご紹介します。

目標達成シートとは

A型チャート / B型チャート

目標達成シートとは、目標を達成するために必要なステップやアイデアを洗い出すために活用するシートです。

たとえば「営業新人No.1」という目標を達成するために、8つのアイデアと75個の具体的な行動が洗い出せるようになります。

目標達成シートを作成するときはマンダラチャートがおすすめです。

マンダラチャートには、3×3のマスのA型チャートと9×9のマスのB型チャートがあります。A型チャートは簡単な分析を行うとき、B型チャートは緻密な分析を行うときに使用します。

大谷翔平選手も目標達成シートを活用していた

マンダラチャート

アメリカのプロ野球メジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手は、高校1年生のときに、野球部の監督から薦められて目標達成シートを作成していました。

大谷翔平選手は「ドラ1 8球団(=8球団からドラフト1位指名を受ける)」と目標を掲げ、必要な8要素「キレ」「スピード160km/h」「変化球」「運」「人間性」「メンタル」「体づくり」「コントロール」と、それを実現するための75個のアイデアを洗い出して行動に移し、夢を叶えました。

目標達成シートを活用するメリット4つ

目標達成シートを活用するメリットは4つです。

目標達成に必要な行動が洗い出せる

目標達成シートを作成すれば、目標達成に必要な行動が洗い出せます。そのため、何に取り組めばよいかが明確に定まります。現状と理想を比較して、何が足りないのか考えてマスを埋めていくため、現状の課題を洗い出すのにも最適です。

目標達成のためのアイデアが閃ける

目標達成シートを作成する中で、目標を達成するためのアイデアが生み出せるようになります。たとえば「新人営業No.1」という目標を掲げたとき、コミュニケーションスキルの向上が必要だと理解していても、具体的にどのように向上していけばいいか悩んでしまうこともあるでしょう。

マンダラチャートを埋めていけば、コミュニケーションスキルを向上するために「自己開示する」「具体的に話す」「相手を否定しない」などの具体的なアイデアが生み出せるようになります。

目標達成に集中できる

目標達成シートを作成する中で、目標達成に必要な行動が洗い出せます。75個の行動を上げておけば「次に何を改善していけばいいのだろうか?」と悩むことなく、次々と行動に移せます。

また、実際に行動に移せた項目をチェックしておけば、達成状況を把握できてモチベーションが維持しやすいでしょう。モチベーションを維持できれば、短期間での目標達成に近づきます。

共通目標の認識ズレを防げる

目標達成シートは、個人目標のみならず、組織目標の達成においても有効活用できます。組織目標をシートに記載しておけば、組織がどのような目標を設定しており、どのような行動をして達成していくのか共有できます。

目標達成シートにまとめたものが行動指針となり、組織全員が同じ方向を向いて働けるようになります。

目標達成シートの書き方

目標達成シートは4ステップで書けます。

1.中央のマスに目標を設定する

マンダラチャート

まずは、中央のマスに目標を設定します。たとえば、営業担当者の個人目標には「新人で営業成績No.1」「年間売上10億円」などを立ててみると良いでしょう。目標を意識するために、マスの色を濃く塗っておくと見やすいシートになります。

2.目標達成に必要な要素を書く

マンダラチャート

次に、必要な要素(アイデア)を8つ書き出します。たとえば、「営業新人No.1」を達成するための要素として、「コミュニケーションスキル」「ヒアリング力」「モチベ維持」「自己啓発」「顧客育成」「提案力」「商談獲得率アップ」「行動量」などを書きます。

3.要素を中心に書いたマスを作る

マンダラチャート

目標達成に必要な要素を洗い出せたら、要素を中心に書いたマスを8個作りましょう。目標達成に必要な要素も見やすい方がよいため、マスに色を付けておくことをおすすめします。

4.要素を叶えるための行動を書く

マンダラチャート

最後に、要素を叶えるための具体的な行動を記入していきます。たとえば、コミュニケーションスキル向上を叶えるための行動「共通点を見つける」「相手を否定しない」「日頃から話す」を書いていきましょう。

目標達成シートをすべて埋めると、目標達成に必要な8つの要素と75個の行動を見つけられます。

目標達成シートを作成する際のポイント

目標達成シートの作成する際のポイントを押さえておくと、誰でも簡単に作成できるようになります。ここでは、目標達成シートの書き方のコツをご紹介します。

テンプレートをダウンロードする

目標達成シートは手書きでもExcelでも作成できます。しかし、フォーマットを統一したいという方はテンプレートを活用しましょう。インターネットで検索をすれば、テンプレートが見つかります。テンプレートの活用でフォーマットを統一すれば、データ管理しやすくなります。

「目標」と「目的」の違いを理解する

目標達成シートの中央のマスには目標を設定しますが、この時に「目的」を書いてしまう人もいます。目標と目的の違いをはっきりと理解しておきましょう。

  • 目的:最終的に成し遂げたい事柄(例:自社の業績をアップする)
  • 目標:目的に到達するために達成すべきこと(例:新規顧客◯件獲得)

目標は具体的な数値で、達成度を測定できるものを設定しましょう。

SMARTの法則で目標を立てる

達成しやすい目標を立てるためにフレームワークSMARTの法則を活用しましょう。SMARTの法則を活用すれば、達成可能な目標が立てられるようになります。

内容 具体例
Specific 具体的な 新人営業でNo.1を目指す
Measurable 測定可能な 新人営業で売上No.1を目指す
Achievable 達成可能な 新人営業は6人
Relevant 関連性のある 営業部門の目標達成に貢献するために、新人営業でNo.1を目指す
Time-bound 期限が明確な 今期、新人営業でNo.1を目指す

SMARTの法則について下記の記事で詳しく解説しています。

参考:目標設定のコツと具体例を紹介!定番フレームワーク「SMART」も解説

目標達成シートの例文

目標達成シートを書くときは、例文があると参考になります。営業部門で目標達成シートを作成する場合は「営業組織」「営業担当者」「営業事務」それぞれのものを用意しておくと安心です。

今回はサンプルを用意したので、社内で用意できないという場合はご利用ください。

営業組織

マンダラチャート

営業担当者

マンダラチャート

営業事務

マンダラチャート

目標達成シートの管理・評価方法

目標達成シートは作成したら終わりではなく、管理して評価するようにしましょう。

  • 目標は達成できたのか?
  • 目標達成に必要な能力を身に付けることはできたのか?
  • 目標達成のために、どれぐらい行動をしたのか?
  • 行動して実現できなかったことはないのか?

などを確認していきます。マネージャーが部下の目標達成シートを活用して評価するときは、達成できたことを褒めて、つまずいているところはフォローしてあげましょう。

目標達成シートを作成して営業力を強化しよう

目標達成シートを活用すれば、目標達成するために必要な要素を洗い出せて、具体的にどのような行動をしていくべきかが定められます。75個の行動を実現していけば営業力強化が行えます。

この記事では、誰でも簡単に目標達成シートが書けるようにコツやテンプレート、事例をご紹介しました。ぜひ、この記事を参考にしながら目標達成シートを書いてみてください。

また、下記の資料は営業の改善や見直し方法をまとめたものです。目標を設定した後に、営業を強化を行いたいとお考えの方は、資料をダウンロードしてみてください。

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