営業ラボ

営業力強化に役立つノウハウを公開
eセールスマネージャー 営業ラボ・ブログ PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」こそAI時代に必要な理由とは?
PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」こそAI時代に必要な理由とは?

PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」こそAI時代に必要な理由とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

働き方改革による残業時間縮小などにより、短い時間で成果を出す必要がある現在。業務の進め方を根本から見直すための手段として、「OODAループ」という言葉を聞くようになりました。そこでこの記事ではOODAループの基本から、今の時代に必要な理由を解説していきます。

OODAループとは?その導入が自走する組織を作る

OODAループとは?その導入が自走する組織を作る

そもそもOODAループとは、Observe(観察)、Orient(状況判断、方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の4つの行動の頭文字をとったもの。もともとは、航空戦に挑むパイロットのための戦術として編み出されたといわれています。行動範囲が広域にわたる航空戦では、当然ですが、上官の目が現場すべてに行き届くわけではありません。上司の命令を待って行動していては、刻一刻と変化する現場への対応も遅れてしまい、敵に攻撃されることで命を落とすことにもつながります。

このような状況下においては、パイロット一人ひとりが現場を見て、自ら判断・行動する必要があったわけです。そのときの行動の流れをわかりやすいフレームワークとしてかたちに落としたものが、OODAループです。変化の激しい戦場において、誰かの指示を待つのではなく、現場の判断で動くことを目的として誕生しました。

戦場における個人の判断を促すために生まれたOODAループですが、ビジネスシーンにおいては、「自走する組織」を作る手段として活かせる可能性があります。具体的な実施手順については、後ほど詳しく解説していきます。

PDCAとOODAの違い

PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」こそAI時代に必要な理由とは?_PDCAとOODAの違い

OODAループは、ビジネスシーンでよく利用されるフレームワークの1つ「PDCA」と比較されることがあります。では、両者はどのような違いを持っているのでしょうか。

大きな違いとしては、PDCAが「計画を立ててから行動する」のに対し、OODAループは「状況をみてとりあえずやってみる」ところから始まります。

すでに世に出ている商品やサービスの販売数や契約数をアップさせたいといった目的がある場合、PDCAは有効です。例えば「自社サービスの契約率を前年比で〇〇%アップさせる」といった計画(Plan)を立てて、その計画を達成するために実行(Do)。計画を達成できたかどうかを評価(Check)して、当初の計画とかい離があれば改善(Action)案を考えていきます。

一方で新規事業など、新たな商品やサービスを開発する場面においては、これまでの常識をもとに計画を立てたとしても、市場のニーズと合っていないなどで計画が機能しないケースも多くなります。無理に計画に固執すると、無駄な作業が発生してしまい、市場の変化にスピード感を持って対応することもできないでしょう。

このような場面においては、まずは市場などを観察することから始まり、その状況に合わせて柔軟に動くことを促すOODAループのほうが有効といえそうです。

身近な例をもとに、両者の違いをもう少し具体的にみていきましょう。

例えば、給食の献立はPDCA的で、母親の手料理はOODAループ的といえます。基本的に小中学校などで提供される給食は、1週間もしくは1ヵ月単位で献立表が提供され、その計画の通りに毎日給食が提供されます。そして食べ残しが多かった給食とそうでない給食をチェックして、次回の献立の参考にするといった流れを踏むことがあります。

一方で家で食べるご飯は、母親が子供の状況を見ながら作ることがあります。子供が「今日の夜は肉料理が食べたい」と言ったら、その言葉に合わせて、夕飯は牛丼やハンバーグなどを作るといった行動を取れます。つまり子供の状況に合わせて、毎日の料理を柔軟に変えることができるわけです。

OODAループはなぜ今求められる?

PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」こそAI時代に必要な理由とは?_OODAループはなぜ今求められる?

OODAループは、今の時代に必要なフレームワークとして、ビジネスシーンで活用される機会も増えてきました。

なぜ現在、求められているのか。それには、2つの理由が考えられます。

テクノロジーの進歩によるビジネス環境の激しい変化

今や当たり前に聞かれることですが、近年のテクノロジーの進歩によって、変化が激しくなっているビジネス環境の変化があげられます。

例えば、記憶に新しい出来事として、スマホ決済市場の競争激化があります。2019年の前半は、「乱立するQR決済サービスは、どこが勝者となるのか?」などの論争が話題となる機会もありました。しかし現在は、後発ながらも急速に台頭してきた「PayPay」など、ここ1年足らずで勝者ははっきりしてきました。QR決済の古参である「Origami Pay」が多額の赤字を計上し、社員の9割をリストラ対象にしながら買収されたニュースなども、競争の激しさを物語っています。

このようにビジネス環境が刻一刻と変わるなかでは、緻密な計画を立てるよりも状況を見て素早く判断することが、生き残る鍵を握るといえます。

AIやSNSの急速な発達

もう1つの理由が、AIやSNSの急速な発達です。これからは、すでにある情報をもとにした計画は人間がやらずともAIに任せれば良い時代となります。ただし、AIを利用できる範囲はあくまでも無数の過去データが存在する部分のみ。つまり新しい領域では、AIではなく市場や現場の動きを常に観察している人が、OODAループを高速で回していくことが大切になっていくでしょう。

さらに、これまではマーケティングなど、一部の部署でしか顧客情報を収集することができませんでした。しかし、現在はSNSによって誰でもリアルタイムで顧客の声が収集しやすくなったといえます。こういったSNSの発達によって市場の情報に触れる機会が多くなることは、OODAループを高速で回すことを促してくれるのではないでしょうか。

PDCAと比較したときのメリット・デメリットとは?

PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」こそAI時代に必要な理由とは?_メリット・デメリット

それでは改めて、OODAループのメリットとデメリットについて、PDCAと比較しながら整理してみましょう。

メリット:現場の状況に合わせて臨機応変な対応ができる

OODAループは前述した通り、「状況を見てとりあえずやってみよう」を促してくれるフレームワークです。そのため、PDCAのように上司や上層部の計画立案を待ってから行動することはなくなるため、現場の状況に合わせた臨機応変な対応がしやすいといえます。

時間を立てて考えた計画が、市場や現場のニーズに合わず頓挫してしまうことによって生じるタイムロスなども起こりにくくなるでしょう。

さらに、刻一刻と変化する市場や顧客のニーズに合ったサービスの提供も実施しやすくなります。

デメリット:組織をまとめることが難しい

OODAループは個人が自ら考え、動くことを促します。その結果として組織の統制が難しくなることは、デメリットになる可能性があります。一方で、PDCAであれば全員が同じ計画を達成するために動くため、比較的、統制はしやすいといえます。

OODAループを導入しながらも組織をまとめるには、まず前提として、全員が同じ方向を向くようなビジョンやミッション、目的の共有が不可欠。そのうえで、個人の判断を尊重する必要があるといえるでしょう。

OODAループの具体的な4つの手順

PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」こそAI時代に必要な理由とは?_具体的な手順

では最後に、OODAループのなかで実施する行動について、順を追って確認していきましょう。

Phase1:Observe(観察=みる)

まずは市場や顧客、競合などの対象を観察・調査することから始まります。 現場の担当者自身が観察を行い、「生のデータ」を収集していきます。例えば、前述した「母親が手料理を作るとき」の例でいえば、「食べたいものを聞く」など、子供の状況を見ることがPhase1に当てはまります。

観察・調査するときに大切なのは、「〇〇ならば〇〇だ」といった過去の経験をもとにした常識に囚われないこと。あくまでも、状況をありのままに受け入れることが大切となります。

Phase2:Orient(状況判断、方向付け=わかる)

Phase1で集めた情報を分析し、どういった状況が起きているのかを理解していきましょう。そして、方向性も考えていきます。子供が「肉料理が食べたい」と言ったのであれば、牛丼なのかハンバーグなのか、料理の方向性を考えていきます。

Phase3:Decide(意思決定=きめる)

次に、どういった行動を取るべきなのかを決めていきます。例えばハンバーグを作ることに決めたのであれば、家にある食材で作れるのか、それとも買い出しに行って必要な材料を揃えてくる必要があるのかを決定します。

Phase4:Act(実行=うごく)

Phase3で決めたことを、実際に行動に移していきます。料理をすぐに始める、もしくは一度買い出しに行くといったアクションを起こします。

以上がOODAループの大まかな流れとなります。ここまで紹介した手順は、一度実行したら終わりではありません。PDCAサイクルのように、微調整しながらループを繰り返し回していくことで、その効果を最大限享受できるでしょう。

なお弊社では部署のPDCAやOODA体制を構築させるWEBセミナーも開催してしますのでぜひご興味ある方はいらしてください。

“自ら動く組織”を作るための武器であるOODA

OODAループは「自ら考え、動く個人を増やす」、つまりは自走する組織を作るための手段として活用できます。市場などの状況を見て、とりあえずやってみることを促すため、ビジネス環境の変化が激しいとされる今の時代に合ったフレームワークといえるのではないでしょうか。

書籍について

以下は日本の営業の課題にスポット当て、改善のノウハウを指南した全144ページの無料書籍となっています。是非お役立て下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ソフトブレーンのセミナーなら

ソフトブレーン セミナー

ソフトブレーンは営業支援システムのeセールスマネージャー導入を中心に営業担当者の教育・トレーニング、導入・活用コンサルを通し、これまで7,000社以上の企業の営業課題解決をサポート。

セミナーではテレワークの導入、営業の売上増や残業時間削減といったニーズに対し成果の出るノウハウをご紹介。

貴社の業界・業種での営業改革成功事例をご紹介します。

Ranking

書籍無料プレゼント中

組織における営業生産性UPのノウハウが詰まった144ページの書籍。無料プレゼント中。

DLはこちら

SalesMagazine無料配布中

営業部のマネジメントに役立つノウハウを提供するホワイトペーパーを無料配布中。毎月更新!

DLはこちら

テレワーク体制構築のポイントを解説

企業が避けて通れないテレワークの導入、具体的手段まで詳しく解説。

詳しくはこちら

ページトップへ