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PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」が今必要な理由とは?

PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」が今必要な理由とは?

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変化の激しい今、業務の進め方として有効とされるOODAループ。しかし、「いまいち使い方がわからない。具体例を知りたい。」「PDCAはもう古いらしいが、本当にOODAに切りかえる必要があるのか?」といった疑問を持っている人も多くいます。

そこで今回、OODAループの体制構築やセミナーなどをしている弊社が、OODAループの使い方や具体例メリットデメリットなどを解説します。

OODAループとは今使えないと危険な重要手法

OODAループとは?その導入が自走する組織を作る

OODAループとは、刻一刻と変化する状況で成果を得るために使えないと危険になってきているフレームワークです。詳しくは後述しますが、PDCAと比べると状況への即応性に優れ変化の早い昨今の環境でチャンスを逃さないための重要手法といえます。元々は戦闘機による戦闘の勝率を高めたアメリカ空軍の手法で、効果と汎用性の高さから多くの企業で採用されています。

より詳しくは「OODAループの4ステップと具体例」で解説しますが、OODAループは以下4つのステップを繰り返す手法です。

  • Observe(観察)
  • Orient(状況判断、方向づけ)
  • Decide(意思決定)
  • Act(行動)

上記の流れで環境に即応して成果を出せる一方、OODAループは「自ら考え、動く個人を増やす(=自走できる組織)」のに効果的でもあります。ビジネス環境の変化が激しい今の時代で成果を出せる行動と組織づくりができるフレームワークとして今OODAが有力というわけです。

もちろんOODAという新しい手法を導入する以上、ハードルもあります。以下は日本の営業にフォーカスしてノウハウをまとめた書籍です。無料でダウンロードできるので、ぜひお役立てください。

なぜOODAループが今必要なのか?

PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」こそAI時代に必要な理由とは?_OODAループはなぜ今求められる?

OODAループが今必要とされている主な理由は以下3つです。

  • そもそもPDCAが万能ではない
  • テクノロジーの進歩によるビジネス環境の激しい変化
  • AIやSNSの急速な発達

社員に納得感を与えてOODAループを積極的に回してもらうのに、上記理由の理解は必須です。それぞれ具体的に解説していきます。

そもそもPDCAが万能ではない

PDCAは有効で実績豊富なフレームワークです。しかしOODAループにも当てはまりますが、PDCAはいつでも有効な万能のフレームワークではありません。そもそもPDCAは品質管理や生産管理用のフレームワークであり、状況や前提が変わらない中で最適解を見つけていくのに適した手法です。

しかし、昨今のビジネス環境は変化が激しく予測も立てづらいのが実情です。いわゆるVUCAの時代に、PDCAだけでビジネスを進めていくのは賢明ではないというわけです。

なお、「PDCAのサイクルを早めれば良い」という意見もよく目にしますが、スピード重視でより実績ある手法のOODAを採用するのが妥当といえます。いきなりOODAをするのが難しければ、最低でもPDCAの簡易版ともいえるPDR(プレップ=準備、ドゥ=実行、レビュー=復習、検証)を採用すべきでしょう。

もちろんOODAループもどんなときでも有効というわけではなく、PDCAと使い分けられると理想的です。具体的な使い分け方は後述する「PDCAとOODAを使い分ける方法」を参考にしてください。

テクノロジーの進歩によるビジネス環境の激しい変化

今や当たり前に聞かれることですが、近年のテクノロジーの進歩によって、ビジネス環境の変化が激しくなっています。

記憶に新しい例として、スマホ決済市場の競争激化があります。2019年の前半は「乱立するQR決済サービスは、どこが勝者となるのか?」などの論争が話題となる機会もありました。しかし現在は、後発ながらも急速に台頭してきた「PayPay」などが勝者だとはっきりしています。

QR決済市場で古参だった「Origami Pay」は多額の赤字を計上し、社員の9割をリストラ対象にしながら買収されました。資本力の差などもありますが、後発に対して心理的な参入障壁を設けられるはずの先発企業が撤退にまで追い込まれたわけです。

QR決済のように後発企業が市場を総取りする例は、インターネット黎明期などにも見られました。当時と同じく今も変化が激しくなっており、緻密な計画を立てるよりも状況を見てすばやく判断して勝機を逃さないが重要といえます。したがって、OODAループが必要です。

AIやSNSの急速な発達

AIやSNSの急速な発達もOODAループが今必要な理由です。まず、すでにある情報をもとにした計画は人間がやらずともAIに任せれば良い時代となっていくのは間違いありません。もっともAIの応用範囲はあくまでも過去のデータが存在する部分のみ。つまり新しい領域では、AIではなく市場や現場の動きを常に観察している人が、OODAループを高速で回していくことが大切になります。OODAループによるスピード感がより求められるわけです。

また、現在はSNSによって誰でもリアルタイムで顧客の声が収集しやすくなっており、マーケティングの精度とスピードは増しています。OODAループを使って市場に即応する競合企業においていかれないように、自社でもOODAループをしっかりと回していく必要があります。

OODAループの4ステップと具体例

OODA

以下4つのOODAループのステップを具体的に解説してきます。

  • Observe(観察=みる)
  • Orient(状況判断、方向づけ=わかる)
  • Decide(意思決定=きめる)
  • Act(実行=動く)

Observe(観察=みる)

まずは市場や顧客、競合などの対象を観察・調査することから始まります。 現場の担当者自身が観察をおこない、「生のデータ」を収集していきます。よくあるObserveの例としては以下のようなものです。

  • 24時間営業だが1~4時の来客がほぼない
  • 他社が全国展開をすべく拠点を多数増やすという情報が出た

観察・調査するときに大切なのは、「〇〇ならば〇〇だ」といった過去の経験をもとにした常識に囚われないことです。あくまでも、状況をありのままに受け入れることが大切となります。

Orient(状況判断、方向づけ=わかる)

Observeで集めた情報を分析し、どういった状況が起きているのかを理解し、行動の方向性を考えます。先の例なら以下のようなOrientができます。

Observe Orient
24時間営業だが1~4時の来客がほぼない 短時間でも閉店すれば人件費削減や生産性向上につながらないか?
他社が全国展開をすべく拠点を多数増やすという情報が出た 今既存エリアが手薄でシェアを奪うチャンスなのでは?

Decide(意思決定=きめる)

どういった行動を取るかを具体的に決めていきます。先の例なら以下のようになります。

Orient Decide
短時間でも閉店すれば人件費削減や生産性向上につながらないか? 試験的に1ヶ月間1~4時まで閉店する
既存エリアが手薄になってシェアを奪うチャンスではないか? 他社の既存エリアへの飛び込み営業やテレアポを実施

注意点としては、PDCAのPlanのように「何回も繰り返して最適解を得るから」あるいは「コストを無駄にしないよう入念に」といった考え方をしないことです。

OODAループは刻一刻と変わる状況への即応で成果を出す手法です。「最善と思える行動を即座に取って最大限の効果を」という思考でDecideしましょう。

Act(実行=動く)

実際に行動するとともに次回ループのObserveもします。行動すれば結果という名の状況の変化がおこるためです。先の例だと以下のようなActとObserveができるでしょう。

Decide Act Observe
試験的に1ヶ月間1~4時まで閉店する 告知や従業員への説明をした後、可能な限り早く実行 人件費カットはもちろん、棚卸しなどを集中的におこなえて生産性がアップした。
ただし、売上は例年と比較して5%下がった。
他社の既存エリアへの飛び込み営業やテレアポを実施 メンバーや期間を決めて即実行。
大規模にするのに稟議が必要で時間がかかるなら小さく実行。大規模にする説得材料を集める。
成約率は高くなかったが、他社のアプローチが減っている確認が取れた。

例のようにOODAをスピーディーに回していけば、より成果を大きくしていくことも目指せます。たとえば上の2つ目の例なら、次のループでリプレイスのキャンペーンを打つなどして攻勢を強められるでしょう。

もちろん最初からOODAを完璧に回すのは難しいことです。我流でやり始めると経験しなくてよい失敗をする場合もあるでしょう。そこで、弊社ではOODAの体制構築やPDCAとの使い分けを解説するWebセミナーを随時開いています。無料で参加できるので、ぜひご参加ください。

PDCAと比較してのメリット・デメリットとは?

PDCAは時代遅れ!?「OODAループ」こそAI時代に必要な理由とは?_メリット・デメリット

OODAループは実績ある手法ですが、どんなときでも最適ではありません。また、変化の激しい現在においてもPDCAが有用なシーンも多いです。そこで、PDCAと比べてのOODAのメリット・デメリット(と回避策)をきちんと理解して、どんなときにOODAを使うべきか判断できるようにしていきましょう。

OODAの“メリット”4つ

OODAループは前述した通り、「状況を見てとりあえずやってみよう」を促してくれるフレームワークです。そのため、PDCAのように上司や上層部の計画立案を待ってから行動しないため、現場の状況に合わせた臨機応変な対応がしやすい特徴があります。この特徴から以下4つのメリットが生まれます。

  • 問題を先のばしにせずに対応できる
  • 現場に即した有効な行動ができる(ピントがずれた行動をせずにすむ)
  • 自ら考えて行動する組織作りができる(生産性が向上する)
  • 施策のスピードアップができる

時間を立てて考えた計画が、時間経過にともなう市場の変化に合わなくなって頓挫するリスクを減らせ、そもそもタイムロスなどもおこりにくくなるでしょう。刻一刻と変化する市場や顧客のニーズに合ったサービスの提供も実施しやすくなります。

OODAの“デメリット”3つと回避策

OODAループは個人が自ら考え、動くことを促します。結果として以下のようなデメリットが発生します。

  • その場の思いつきや感情で行動する個人の増長
  • 中長期的な計画立案などのPDCAが有効な場面でのOODA採用
  • 基本的に結果のデータが残らず共有もされないため暗黙知が発生する

PDCAであれば全員が同じ計画を達成するために動くため、比較的、統制はしやすいといえます。

OODAループを導入しながらも組織をまとめるには、まず前提として全員が同じ方向を向くようなビジョンやミッション、目的の共有が不可欠です。デメリットを軽減するには以下3つのことに取り組むのがおすすめです。

  • OODAループを回す目的を常に共有する
  • ObserveやOrientは論理的かつ複数の視点でおこなう
  • 定期的に考え方やアプローチの方向性を議論する
  • SFA/CRMなどの活用

OODAは即応を目指す手法ですが、思い込みや勘違いを防ぐ過程を少し設けると精度が上がるというわけです。特に、市場(顧客)や自社の状況を客観的な数値として常に出してくれるSFA/CRMなどは役に立ちます。ObseveやOrientの精度が上がるのはもちろん、結果も数値で把握できるので良いループを積み上げていけます。

SFAやCRMについて詳しくは以下の記事を参考にしてください。

PDCAとOODAを使い分ける方法

PDCAとOODAの使い分け

OODAループはPDCAとよく比較されます。しかし、コンセプトにちがいがあるので優劣を考えるべきではなく、両者のちがいを知ったうえで使い分けるべきです。

両者の大きなちがいとしては、PDCAが「計画を立ててから行動する」のに対し、OODAループは「状況を見てとりあえずやってみる」ということです。

変化の少ない市場の既存商品やサービスの販売数などをアップさせたいといった場合、PDCAが有効です。たとえば「自社サービスの契約率を前年比で〇〇%アップさせる」といった計画(Plan)を立てて、その計画を達成するために実行(Do)。計画を達成できたかどうかを評価(Check)して、当初の計画と乖離があれば改善(Action)案を考えていきます。

一方で新規事業や新たな商品、サービスを開発する場面においては、OODAが有効です。これまでの常識をもとに計画を立てたとしても、市場のニーズと合っていないなどでPDCAが機能しないケースもあるからです。無理に計画に固執すると無駄な作業が発生してしまい、市場の変化にスピード感を持って対応することもできないでしょう。

身近な例をあげると、給食の献立はPDCA的。母親の手料理はOODAループ的といえます。基本的に小中学校などで提供される給食は、1週間もしくは1ヵ月単位で献立表が提供され、その計画の通りに毎日給食が提供されます。そして食べ残しが多かった給食とそうでない給食をチェックして、次回の献立の参考にするといった流れを踏むことがあります。

一方で家で食べるご飯は、母親が子供の状況を見ながら作ることがあります。子供が「今日の夜は肉料理が食べたい」といったら、その言葉に合わせて夕飯は牛丼やハンバーグなどを作るといった行動をとれます。つまり子供の状況に合わせて、毎日の料理を柔軟に変えると効率的なわけです。

まとめ:OODAとPDCAの両方で成果アップ!

OODAの概要やメリット・デメリット、PDCAとの使いわけなどを解説しましたが理解は深まったでしょうか?

変化の激しい現在において、OODAループを手段の1つにできないのはハイリスクといえます。そして、OODAは単なるフレームワークなので実行できないということはないはずです。体制構築などに不安があるならWebセミナーなどを受講すれば解決できます。

ただし、OODAのやり方自体は正しくとも現状把握や行動の方針でミスをする可能性は常にあります。CRMといった市場や顧客の状況を数値で常に出せるツールを導入するなどしてOODAループの精度を高めることにも取り組んでください。

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