
【主要SFA比較】各SFAの特徴とは?相性の良い企業を解説
「SFAを導入したいけど、比較してもどれ良いかわからない」「費用をかける以上、失敗したくない」と悩んでいませんか?需要の高さからSFAは多くの種類があり、違いやメリットがすぐにはわからないのが実情です。
そこで、7,000以上にアドバイスをしてきた弊社が、主要SFA10個の特徴や相性の良い企業、比較に便利なツールを紹介していきます。
SFAを利用して利益を上げるきっかけになること間違いなしなので、ぜひじっくりと参考にしてください。
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代表的なSFAシステム10選を徹底比較

数あるSFAの中でも、導入率や完成度が高いものを厳選して紹介していきます。
なおSFAの基本や選定ポイントを知りたい場合は、後述する「SFAを比較選定するポイント5つ」や「そもそもSFAとは?メリットや機能を解説」をご参考ください。
具体的に紹介するSFAは、以下の10製品です。特に気になっているものがあれば、クリックしてご確認ください。
- Sales Cloud
- Hub spot
- eセールスマネジャー
- Dynamics 365 Sales
- Senses
- Zoho CRM
- Oracle Sales Cloud
- SAP Sales Cloud
- kintone
- JUST.SFA
各SFAの詳細を解説していきます。
Sales Cloud

Salesforce社が提供する「Sales Cloud」は、世界でも有数シェアを誇るのSFAです。
世界の中小企業から大企業まで約15万社が導入しており、営業支援やカスタマーサービス、マーケティングやEコマースなど、幅広いサービスに対応できるのが特徴です。
プランによっては細かなカスタマイズもできるため、導入後に柔軟に使えます。多くのサービスと連携させたい場合にもおすすめといえるでしょう。
一方で海外で開発されていることに加え、多機能でITへの知識が要求されるため、現場で定着しないリスクをよく考慮したほうが良いでしょう。
価格 | ・Essentials:3,000円/ユーザー/月 ・Professional:9,000円/ユーザー/月 ・Enterprise:18,000円/ユーザー/月 ・Unlimited:36,000円/ユーザー/月 ※ユーザーごとの製品はすべて年間契約 |
特徴 | ・簡単な設定後、すぐに利用開始できる ・マーケティングや分析システムと連携できる ・AI(人工知能)による業務支援サービスもある ・14日間の無料トライアルあり |
モバイル対応 | あり |
実績 | ・世界で15万社以上が導入 |
導入おすすめ企業 | ・10名以上のスタートアップ企業・中小企業・大企業 |
公式HP | https://www.salesforce.com/jp/products/sales-cloud/overview/ |
Hub spot

Hub spot社が提供する「Hub spot」は、カスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)を最大化させることが開発背景にあるSFAです。
大企業から中小企業、少人数のスタートアップ企業までサポートしており、世界でも100ヵ国でサービス展開しています。
Hub spotは4つのソフトウェアを柱とし、組み合わせることによって幅広い業務をサポートします。主なラインナップは以下の4つです。
- HubSpot CRM:すべてのコンタクトと企業情報を管理する
- Marketing Hub:マーケティングのすべてを支援する
- Sales Hub:セールスを支援する
- Service Hub:カスタマーサービス業務を支援する
中でも、HubSpotの基本的なサービスとなる「HubSpot CRM」は、完全無料で利用できるという特徴があります。また、その他3つのソフトウェアも6,000円から利用できるプランがあり、コストを抑えたいという場合におすすめです。
ただし、顧客体験を最大化させるという開発背景から、訪問営業といったアウトバウンド(企業からの)営業には向いていません。インバウンド(顧客から)のアプローチを重視しているなら検討すると良いでしょう。
価格 | ・HubSpot CRM:完全無料 ・Marketing Hub:6,000円/月~384,000円/月 ・Sales Hub:6,000円/月~144,000円/月 ・Service Hub:6,000円/月~144,000円/月 |
特徴 | ・基本のHubSpot CRMは完全無料で利用できる ・その他のサービスも無料で利用できるサービスがある ・サービス月額は6,000円からなので、コストを抑えられる |
モバイル対応 | あり |
実績 | 世界100ヵ国以上、64,500の企業が導入 |
導入おすすめ企業 | ・スタートアップ企業 ・中小企業 ・大企業 |
公式HP | https://www.hubspot.jp/pricing/crm |
eセールスマネジャー

ソフトブレーン社が提供する「eセールスマネジャー」は、純国産のSFAです。
日本の営業スタイルを熟知した営業のプロが、「国内営業に最適なSFAを!」という目的で開発しています。結果として以下すべての項目で1位をとり続けており、国内で満足度NO.1のSFAになっています。
- 使い勝手
- 業務改善への満足度
- 導入効果
- サービス満足度
- システム満足度
SFAはほぼ海外で開発されているため、ツール内の文章表現や項目がわかりにくかったり、営業スタイルにあわない場合も多々あるのが現実です。その点、国内の満足度が1位のeセールスマネージャーは現場で定着しやすく、売上に直結することでしょう。
一方で純国産なので、現地人を雇用している海外拠点間で使うなら難点も出てくると考えられます。いぜれにせよ、日本人が日本で使うなら最適といえる現状SFAです。
価格 | ・スタンダード:6,000円~/月額/1ユーザーあたり ・ナレッジシェア(閲覧のみ):2,000円~/月額/1ユーザーあたり ・スケジュールシェア(グループウェアのみ):1,000円~/月額/1ユーザーあたり |
特徴 | ・日本発のシステムなので日本の営業スタイルに合う ・閲覧だけのユーザー向けの定額プランも用意されている ・無料の製品デモあり |
モバイル対応 | あり |
実績 | 総合満足度NO.1のCRM/SFA |
導入おすすめ企業 | 中小企業 大企業 |
公式HP | https://www.e-sales.jp/ |
Dynamics 365 Sales

「Dynamics 365 Sales」は、Microsoftが提供するサービスです。
営業支援にとどまらず、顧客ニーズの分析やAI(人工知能)を活用したインサイトの提供、Microsoft office 365との連携ができます。
Microsoft officeとの連携機能を重視したいという方にもおすすめのサービスです。
価格 | ・Dynamics 365 Sales Professional:7,070円/1ユーザー/月額 ・Dynamics 365 Sales Enterprise:10,330円/1ユーザー/月額 ・Microsoft Relationship Sales ソリューション:14,133円~/1ユーザー/月額 ・Dynamics 365 Sales Insights:5,440円14,133円~/1ユーザー/月額 |
特徴 | ・AI(人工知能)が価値ある顧客に優先順位をつける ・使い慣れたofficeとの連携が可能 ・営業電話からの情報も収集し、効果の有無を特定 |
モバイル対応 | あり |
実績 | 実績非公開 |
導入おすすめ企業 | ・中堅企業 ・大企業 |
公式HP | https://dynamics.microsoft.com/ja-jp/sales/overview/ |
Senses(センシーズ)

「Senses(センシーズ)」は、営業活動を時系列で表示し、共有すべき情報はカード形式で直感的に操作できるなど、直感的な情報確認とオペレーションができます。
外部情報を取得する機能は、取引先企業の会社概要やプレスリリース、財務情報を自動的に取得するというユニークな機能です。
SFAの利用開始時や顧客登録時に発生する情報入力の手間も省けます。一方で、シンプルな使いやすさを重視しているためか、独自のカスタマイズをしてより使い勝手を向上させることはできません。
価格 | ・Starter:25,000円~/5ユーザー/月額 ・Growth:100,000円~/10ユーザー/月額 ・Enterprise:お見積り(カスタマイズ可能) |
特徴 | ・カード形式で視覚的にもオペレーションも分かりやすい ・顧客情報の自動取得で、情報入力の手間やミスがない ・14日間の無料トライアル可能 |
モバイル対応 | あり |
実績 | ・利用企業数:1,300社 ・平均売上成長率:39% ・利用継続率:98% |
導入おすすめ企業 | 中小企業 |
公式HP | https://product-senses.mazrica.com/ |
Zoho CRM

「Zoho CRM」は、見込み客管理や既存顧客管理、商談管理などSFAの基本的な機能に加えて、AI型営業アシスタントを搭載しているのが特徴です。
ちなみにAI(人工知能)は「Zia(ジア)」と名づけられています。Zoho Intelligence Assistant(インテリジェンス・アシスタント)の略称で、営業担当者が入力するデータや活動状況を機械学習し、商談の勝算や予想外の売上悪化などを予測して知らせてくれます。
Zoho CRMはこのような機能を提供しながらも、スタンダードで1,440円と低価格で、導入しやすい価格に加え、年契約ではなく月額契約でも利用可能です。ただし、日本での導入実績は少ないので、かなりIT長けた人材はいたほうが良いでしょう。
価格 | ・スタンダード:1,440円/ユーザー/月 ・プロフェッショナル:2,400円/ユーザー/月 ・エンタープライズ:4,200円/ユーザー/月 |
特徴 | ・AI(人工知能)による営業支援 ・低価格 ・月額料金での利用可能 ・15日間のお試し登録 |
モバイル対応 | あり |
実績 | 世界150,000以上の導入実績 |
導入おすすめ企業 | ・スタートアップ企業 ・中小企業 |
公式HP | https://www.zoho.com/jp/crm/ |
Oracle Sales Cloud

「Oracle Sales Cloud」は、データベースのサービスを世界で展開するOracle社のSFAサービスです。もちろん、Oracle社が提供するその他のサービスと連携して、幅広い業務を支援できます。
Oracle Sales Cloudは、マーケティング活動をサポートする「テリトリー分析」と、タイムリーで実用的な「売上予測」などの機能強化が特徴です。
価格 | ・Professional Edition:7,800円/ユーザ/月 ・Standard Edition:12,000円/ユーザ/月 ・Enterprise Edition:24,000円/ユーザ/月 ・Premium Edition:36,000円/ユーザ/月 |
特徴 | ・顧客分析機能 ・強力なテリトリー分析 ・売上予測機能 |
モバイル対応 | あり |
実績 | 世界で1,000社の営業組織が導入 |
導入おすすめ企業 | ・中堅企業 ・大企業 |
公式HP | https://www.oracle.com/jp/corporate/features/salescloud/ |
SAP Sales Cloud

「SAP Sales Cloud」は、SAPジャパン株式会社が提供するサービスです。
営業支援の基本機能はもちろん、収益認識の新基準であるIFRS 15/ASC 606のリアルタイムレポートで自動化します。
また、サブスクリプション請求を含む料金計算や請求処理も管理できますので、近年スタンダードになりつつある、いわゆる「サブスク」サービスもサポートできます。
価格 | 未公開 ※ユーザー数にもとづいたサブスクリプション |
特徴 | ・サブスクリプションを含むあらゆる請求処理を管理 ・コンプライアンス準拠の収益認識 ・受注ライフサイクル管理の自動化 |
モバイル対応 | あり |
実績 | 25万社以上に支援 |
導入おすすめ企業 | ・中小企業 |
公式HP | https://www.sap.com/japan/products/crm/sales.html |
kintone

「kintone」は、サイボウズ株式会社が提供するサービスです。
サイボウズのSFAは、同社が提供する「案件管理」や「勤怠管理」など、さまざまなグループウェアとの連携が可能です。
貴社に必要なテンプレートを組み合わせることで、使いやすくカスタマイズして運用できます。
すでにサイボウズのサービスを導入している企業には、扱いやすくおすすめのサービスだとえいます。なお、現状モバイル端末からの入力などは難しいので、現場で入力されずに定着しないリスクはよく考えておくべきでしょう。
価格 | ・スタンダードコース:1,500円/1ユーザー/月額 ・ライトコース:700円/1ユーザー/月額 |
特徴 | ・その他同社サービスと連携しやすい ・30日間の無料お試しあり |
モバイル対応 | あり |
実績 | 約10,000社への導入実績 |
導入おすすめ企業 | ・中小企業 ・大企業 |
公式HP | https://kintone.cybozu.co.jp/ |
JUST.SFA

「JUST.SFA」を提供するジャストシステムは、日本語ワープロソフトを開発したことでも有名なシステム開発会社です。JUST.SFAは、オペレーションがシンプルで見やすいという特徴があります。
「取引先」・「リード」・「案件」など、必要情報をパネル化し、視覚的に分かりやすいリレーションを表現、マウスだけで簡単に操作できるシステムです。
とにかくオペレーションが分かりやすいSFAを導入したい企業におすすめです。
価格 | ・問い合わせ ※2016年5月の発表時:15,000円/1ユーザー/月 |
特徴 | ・マウスのドラック&ドロップでレイアウトカスタマイズ可能 ・無料トライアルあり |
モバイル対応 | あり |
実績 | 非公開(導入実績多数) |
導入おすすめ企業 | 中小企業 |
公式HP | https://www.justsystems.com/jp/products/justsfa/ |
SFAの比較や選定を早く確実にするツール
SFA導入を本格的に検討しだすと、より細かく費用や機能を検討したくなる場合もあるでしょう。
そこで、SFAやCRMの費用や機能などをまとめて可視化し、早く確実な比較ができるツールをご用意しました。以下から無料で利用できるので、ぜひ活用してください。
SFAを比較選定するポイント5つ

各SFAの特徴を見てもピンとこない場合は、SFAの選び方の基本をおさえると良いでしょう。選ぶべきSFAが明確になり、売上に結びつく可能性も上がります。
具体的なポイントとしては、以下5つです。
- コストパフォーマンス
- 求める機能
- 多部署との連携
- 工数削減
- 比較ツールの活用
上記5つのポイントの詳細を解説していきます。
1:コストパフォーマンス
SFAを導入するポイントは、貴社がやりたいことを実現できるシステムであり、かつコスト以上の効果が期待できるか否かです。
例えば、AI(人工知能)による営業支援を期待しているのに、AI機能のないシステムを導入しても意味がありません。
しかし、AI機能が搭載されていても、大企業向けに価格設定されているシステム、つまりオーバースペックではコストパフォーマンスが落ちます。
予算範囲内で目的が達成されるシステムであるか、あるいは目的を達成する機能がオプション扱いならば、予算追加が想定範囲内であるかを考慮しましょう。
2:求める機能
SFAを導入するにあたり、貴社がどの程度の機能を求めているかもポイントです。
一般的な営業管理機能で十分という見積もりならば、どのようなSFAでも要件は満たせます。
つまり、価格だけで比較すればよいということです。
導入するにあたっての要件をしっかりと固め、「コストはかかっても高機能」を選ぶか、「低コストで最低限の機能」を選ぶかを決定しましょう。
3:多部署との連携
複数の部署にまたがって利用する場合には、連携機能が必要です。
例えば、営業職と経理の情報連携が必要であれば、請求処理など決済に関わる機能と連携できるシステムを選定しましょう。
4:工数削減
SFA導入の目的の1つは、利用する社員の工数を下げ、コスト削減につなげることです。
システム導入直後に多少の工数がかかってしまうことは仕方がありません。しかし、いつまでもオペレーションになれない、機能があり過ぎて使いにくい場合には、システム導入が工数を増やしてしまい、結果コストを増やしてしまいます。
事前に小規模でテスト運用を実施して、システム導入によって工数を減らすことができるのかを検証しましょう。システムを導入する際には、まず自社がかかえる課題を洗い出し、システム導入の目的を明確にしておくことが大切です。
SFAの導入のコツについては、以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
5:比較ツールの活用
SFAやCRM導入を考えている方々に対して弊社では無料でお役立ちコンテンツを提供しています。
もし導入を考えている場合は以下をご参考にされてください。CRM導入にて体制構築で失敗しないポイントを説明しています。
そもそもSFAとは?メリットや機能を解説

すでに知っていることも多いかもしれませんが、導入してから後悔しないように、あらためてSFAのメリットや機能をおさらいしておきましょう。
SFAのメリットとは?
SFAは「Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)」の略称で、日本では「営業支援システム」と呼ばれます。
SFAは、営業にIT技術を融合させることで、個々が行う営業活動をすべて見える化し、営業の生産性向上や改善を図るシステムです。
企業全体で営業活動を共有すれば、「○○さんがいないとこの仕事の内容がわからない」などといった属人化を防げますので、担当者の急な病欠や欠員でも迅速な対応が可能となります。
また、人によって営業経験や情報に偏りがでてしまう営業職ですが、個々の営業内容を共有することで「スキルや情報の標準化」が期待でき、企業として営業スキルの蓄積ができるのです。
このような営業支援がSFAのメリットであり、システムの主な導入目的となるでしょう。より詳しくSFAについて理解した場合は、以下の記事を参考にしてください。よく似たツールであるCRMとの違いも理解できます。
SFAに搭載されている各機能
SFAは営業支援システムですので、ほとんどの場合、顧客管理からプロセス管理、売上予測や分析レポートといった機能が標準的に搭載されています。
主な機能は以下の通りです。
- 顧客/案件/商談管理
- プロセス管理
- 売上予測・予実管理
- スケジュール/タスク管理
- アラート
- 日報・週報管理
- 分析レポート
また、名刺管理や地図機能を搭載したSFAも増えていますので、選定基準としては上記の機能の他にどのような使い方をしたいかがポイントになるでしょう。機能をより細かく知りたい場合は、以下リンクから実際の機能の画面などが確認できます。
適切なSFAを導入するために大事なこととは

自社に合った適切なSFAを導入するために大事なことは、SFAを導入することで何が解決するのかを明確にしておくことです。
せっかくシステムを導入しても、機能が足りなくては話しになりませんし、オーバースペックでは持て余します。
オペレーションが分かり難ければ使われなくなりますし、売上という数値に結果が反映されなければ、そもそもの「解決すべき問題」を見誤っている可能性もあるのです。
このようなミスマッチを起こさないためにも、明確な目的達成のための選定基準を作り、導入後も効果の検証を細かく行うことが大切です。