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ノーコードツールのタイプ別比較18選!メリット・デメリットや費用相場を紹介

ノーコードツールのタイプ別比較18選!メリット・デメリットや費用相場を紹介

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ノーコードツールは、エンジニアでなくても業務アプリやWebサイトを短期間で開発できる仕組みです。近年はDX推進や人手不足の流れを受け、現場主導でツールを導入する企業が増えています。導入を検討している企業は、まずノーコードツールでできることを理解することが大切です。

この記事では、ノーコードツールをタイプ別に比較し、メリット・デメリット、費用相場などについて解説します。自社の課題や目的に合ったツールを選び、業務改善をスピーディーに進めていきましょう。

ノーコードツールとは何か

ノーコードツールとは、プログラミングの知識がなくてもアプリやシステムを作れる開発ツールを指します。現場の担当者でも、業務で使う仕組みを自分たちの手で設計できます。例えば、以下のような用途で活用されます。

  • 顧客対応や案件管理などの業務アプリ
  • 社内申請や在庫管理の自動化ツール
  • WebサイトやECサイトの構築
  • 新サービスの試作やアイデア検証

専門知識がなくても実務で使える仕組みを形にできるのが特徴です。小規模チームでも導入しやすく、無料プランから試せるサービスもあります。

関連リンク:ノーコードとは?ローコードとの違いと活用メリットについて解説

ノーコードツールの仕組みを解説

ノーコードツールは、あらかじめ用意されたテンプレートや部品を組み合わせてアプリを構築します。日報や案件管理、経費申請など、よく使う業務アプリの型が始めから備わっており、そこに必要な入力項目やボタンを追加して調整する仕組みです。

操作はドラッグ&ドロップで行え、配置した部品の動作を設定するだけで、ツールが自動的にプログラムを生成します。作成画面と実際の利用画面がほぼ同じのため、完成イメージを確認しながら作業することが可能です。

ローコードツールとの違い

ノーコードツールとローコードツールは、どちらも開発の効率化を目的とした仕組みですが、必要なスキルと自由度が異なります。

ノーコードツール ローコードツール
操作方法 画面操作が中心(ドラッグ&ドロップ) 一部コードの記述が必要
専門知識 不要 やや必要
開発スピード 非常に速い 速い
カスタマイズ性 低い ノーコードツールに比べ高い
必要なスキル ツールの操作方法 プログラミングの基礎知識

ノーコードツールはプログラミングの知識が不要で、画面上の操作だけでアプリを作成できます。一方、ローコードツールは一部でコードを記述できるため、より柔軟なカスタマイズや外部システムとの連携が可能です。その分、開発やIT部門の担当者が関与するケースも多くなります。

ノーコードツールはエンジニアではない人でも扱いやすく、スピード重視の小規模開発にも適しています。ローコードツールは多少の専門知識が必要ですが、拡張性が高いのが特徴です。

ノーコードツールを導入するメリット

ノーコードツールを導入するメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

  • コストと工数の削減
  • スピードと柔軟性の向上
  • 業務部門の自立・DXの推進
  • セキュリティ・保守運用による安心感

それぞれ詳しく解説します。

コストと工数の削減

ノーコードツールは、導入や運用にかかるコストや手間が少ないのが大きなメリットです。従来のようにシステム開発を外部に委託する必要がなく、自社の担当者が業務内容を把握したうえでアプリを構築できます。

修正や更新も画面上の操作で完結するため、外注して調整するコストを抑えられます。また、多くのツールには無料プランや低価格でのプランが用意されており、人数の少ないチームでも導入しやすい点も魅力です。クラウド環境で動作するため、サーバーやシステム構築の手間もかかりません。

スピードと柔軟性の向上

ノーコードツールの導入によって、アプリやシステム開発のスピードは向上します。テンプレートや部品を組み合わせるだけで開発できるため、ゼロからの設計やコーディングが不要です。画面操作で直感的に構築できるため、企画からリリースまでの期間を短縮できます。

また、変更や改善もリアルタイムで反映できるのも特徴です。現場の担当者が自ら修正できるため、業務フローの変更にも柔軟に対応可能です。外部ベンダーへ依頼する際の社内稟議の待ち時間を削減し、改善サイクルを早く回せます。

営業活動やバックオフィス業務のように、環境の変化への対応が求められる領域ではノーコードツールのスピードと柔軟性が役立ちます。

業務部門の自立・DXの推進

ノーコードツールは、業務部門が自ら課題を解決し、改善を進められる環境を整えられる点もメリットです。これまでシステム改修や新しい仕組みの構築はIT部門に依頼する必要があり、調整や対応に時間がかかるケースが一般的でした。

ノーコードツールを利用すれば、現場の担当者が自分たちの業務フローを理解したうえでアプリを設計できるため、改善スピードと精度が向上します。IT部門がすべての開発を担う必要がなくなり、基幹システムの管理や全社的なDX推進など、より戦略的な領域にも注力することが可能です。

セキュリティ・保守運用による安心感

ノーコードツールの多くはクラウド環境で提供されており、常に最新かつ安全な状態で利用できます。機能追加や不具合の修正、セキュリティの更新などはツール提供側が自動で行うため、ユーザー企業は保守作業に手間をかける必要はありません。

オンプレミス型のように、サーバー構築やバージョン管理を自社で行う負担がない点もメリットです。

また、クラウド上での開発は複数人で同時に作業できるため、チーム単位での運用にも適しています。障害発生時もバックアップや復旧体制が整っており、データ損失のリスクを最小限に抑えられます。

ノーコードツールを導入するデメリット

ノーコードツールは扱いやすい反面、導入時や長期運用で注意すべき点もあります。導入前にデメリットを理解し、自社の要件との整合性を確認しておきましょう。

カスタマイズ性・拡張性の制限

ノーコードツールは、提供されているテンプレートや部品の枠内で開発を行います。そのため、業務独自の複雑なロジックや高度な機能を追加したい場合には、思い通りに実装できない点がデメリットです。例えば、以下のケースが想定されます。

  • 複雑な計算処理
  • 外部システムとの深い連携
  • 細かいUI制御

これらの制限は、プロジェクトが拡張フェーズに入ったときや、業務範囲が拡大したときに顕在化しやすいです。将来的な機能追加や変化対応が難しくなり、外部開発を併用しなければいけない場合があります。

プラットフォームへの依存や運用のリスク

ノーコードツールを利用する場合、プラットフォームの仕様変更やサービス停止が、そのままアプリの動作や提供に影響する可能性があります。提供事業者が方針を変えたり、価格自体を改定したりすることで、運用コストが急に上昇するリスクも少なくありません。

また、サービスが終了した場合、構築したアプリが使用できなくなる、別のプラットフォームへの移行が必要になるケースもあります。データエクスポートが制限されているツールでは、移行作業が大きな負荷になるでしょう。

ノーコードツールの選び方【目的別】

ノーコードツールは、企業の目的に応じて最適なツールが異なります。自社の課題と目的を明確にし、導入後の運用まで見据えて選定しましょう。

プロダクト開発・サービス運用が目的の場合

自社サービスやアプリのプロトタイプをすばやく作りたい場合、Webアプリやスマホアプリの開発に対応したツールが向いています。ノーコードツールでも、ユーザー登録・データ処理・外部API連携といった機能を実装できるツールなら開発前の段階に最適です。

また、ユーザー体験を確認しながら改修を重ねるアジャイル開発にも適しています。開発者の介入を抑えられ、短期間で実装→テスト→改善のサイクルを回せるのが魅力です。

業務アプリを開発する場合

社内の業務効率化を目的とする場合、データ管理やワークフロー構築に強いツールが向いています。例えば、顧客情報や案件進捗を共有できるデータベース型のノーコードツールは、営業やバックオフィス業務にも最適です。入力フォームの作成や承認ルートの設定など、現場の担当者が使いやすい操作性かどうかも確認しておきましょう。

また、既存社内システムやGoogle Workspace、Salesforceなどの外部サービスと連携できるかも重要なポイントです。API接続や自動化機能を備えたツールであれば、日常業務の効率化にもつながりやすくなります。

Webサイト開発が目的の場合

自社の紹介や採用情報など、Webサイト制作を目的とする場合、デザイン性と操作性の両立がポイントです。テンプレートが豊富でレイアウトや色、フォントを自由にカスタマイズできるツールを選ぶと、ブランドイメージに合ったサイトを構築できます。

また、レスポンシブ対応(スマホ最適化)やSEO設定機能が備わっているかの確認も必要です。外部ドメインの接続やフォームの設定、アクセス解析ツールとの連携もチェックしましょう。

ECサイト構築が目的の場合

ネットショップを開設する場合、決済・在庫・配送管理が統合されたEC特化型のノーコードツールを選びましょう。顧客が商品を購入するまでの導線を設計しやすく、商品登録やクーポン発行、レビュー管理などの機能を備えているツールが便利です。

また、SNS広告やメールマーケティングとの連携機能を活用すれば、販売促進施策も一元管理できます。セキュリティ対策や決済手数料などの運用コストも事前に確認しておくと安心でしょう。

ノーコードツールを比較する際のポイント

ノーコードツールを導入する際、価格や機能に加え、自社の業務にどれだけ適合するか見極めることが大切です。導入後の運用までを見越して、実際の業務フローで使いやすさを確認しましょう。

アプリの提供形態が目的に合っているか

どのような形でアプリを提供したいのかによって、選ぶべきノーコードツールが変わります。一般ユーザー向けに広く配信する場合、ネイティブアプリ開発に対応したツールが適しています。

アプリストアでの公開を想定するなら、「Adalo」のようにWebアプリと両方に対応するツールが役立ちます。一方で、従業員やチーム単位で利用する業務アプリ開発では、Webベースで社内運用しやすい「kintone」や「PigeonCloud」などがあります。

目的に合った機能がそろっているか

ノーコードツールを比較する際は、目的に応じた必要な機能がそろっているかを確認しましょう。単にアプリを作るだけでなく、承認フローやメール通知、アクセス権限の管理など、業務効率化につながる機能は欠かせないためです。

例えば、営業支援や顧客管理を行いたい場合、ワークフロー機能やデータベース連携が充実しているツールが適しています。また、ユーザー管理を社内システムと同期できるかも重要な比較ポイントです。

「kintone」のように業務別のアプリテンプレートを備え、外部サービス連携やプラグイン追加が可能なツールであれば、導入後のカスタマイズも柔軟に行えます。自社の業務フローを整理し、どの機能が必須かを明確にしてから検討するとよいでしょう。

ユーザーの利便性を高める機能があるか

外部ユーザー向けのアプリやサービスを提供する場合、ログインのしやすさもポイントです。LINEやGoogleアカウントなどのソーシャルログイン機能を備えたツールなら、会員登録時の入力負担を軽減でき、離脱防止にもつながります。

例えば、「Bubble」はOAuth2.0認証にも対応しており、XやGoogle、Facebookなど主要なSNSと簡単に連携ができます。また、ユーザー情報を安全に管理するためのアクセス権限設定や暗号化機能も確認しておきましょう。

販売経路・公開先の有無

自社で開発したアプリを販売・公開したい場合、プロダクトを流通できる仕組みを持つツールを選びましょう。例えば、「サスケWorks」では作成したアプリを公式ストア「Works App Store」に公開し、ほかのユーザーに販売できます。

こうした仕組みを作れば、自社のノウハウをアプリとして提供し、新たな収益源にすることも可能です。また、データベースや自社ツールを組み合わせた独自サービスを展開するツールもあります。

設計・開発のしやすさ

ノーコードツールは、エンジニアではない人でも開発できる点が魅力ですが、ツールごとに習熟難易度が異なります。導入前には、テンプレートの充実度やUIのわかりやすさ、ドラッグ&ドロップを操作してみましょう。また、公式ドキュメントや日本語マニュアル、ユーザーサポートの充実度も学習コストに影響します。

「Bubble」や「Adalo」のように情報量が多いツールでは、開発のヒントを得やすく、安心して運用できるでしょう。一方、海外製のツールの中には日本語環境に対応していないものもあるため、社内メンバーが操作できるかも確認しておくと安心です。

ノーコードツールの料金目安

ノーコードツールの多くは、無料プランが用意されており、基本的なアプリ作成やサイト構築なら費用をかけずに始められます。一方で、商用利用やチーム共有機能を使う場合、有料プランへの切り替えが必要です。

料金体系は月額課金制が主流で、1ユーザーあたり月額1,000~3,000円前後が一般的な相場です。小規模チームなら低コストで導入できる一方、利用ユーザーやデータ量が増えると料金が上がる仕組みです。

以下に料金の目安(2025年10月時点)を表にまとめました。

タイプ サービス 料金
汎用型
(プロダクト開発など)
Bubble Growth:月額209ドル
APPBOX 月額10万円~、初期費用25万円~(5万MAUの場合)
Click スタンダード:月額4,400円(税込)
プロ:月額19,600円(税込)
Adalo スターター:月額36ドル
プロフェッショナル:月額52ドル
業務アプリ特化型 kintone ライトコース:月額1,000円
スタンダードコース:月額1,800円
サスケWorks ライトプラン:月額5,000円
ビジネスプラン:月額15,000円
@pocket ライト:月額300円
スタンダード:月額500円
Platio スタンダード:月額20,000円
プレミアム:月額90,000円
Glide ビジネス:199ドル
Airtable Team:20ドル
Business:45ドル
AppSheet 一人当たり月額1,100円(税抜)
PigeonCloud 月額1,100円(一人あたり)
Webサイト特化型 ペライチ ライトプラン:月額1,465円
レギュラープラン:月額2,950円
STUDIO Personal:月額1,190円
Business:月額3,980円
KARTE Blocks 初期費用10万円+月額固定14.8万円~
BinDup エントリーコース:3か月無料
基本コース:月額2,728円(税込)

プロダクト開発にも対応したおすすめのノーコードツール

プロダクト開発をスピーディーに進めたい企業には、ノーコードツールが有効です。ここでは、アプリやWebサービスを短期間で立ち上げ、検証から運用まで対応できる代表的なツールを紹介します。

APPBOX(株式会社アイリッジ)

画像引用:iRidge

内容 概要
主な用途 ・スマホアプリ
・Webアプリ開発
・店舗
・EC向け顧客体験アプリ(CX)
操作方法 管理画面でテンプレートを選び、ノーコードで画面や機能を構築
料金プラン 月額10万円~、初期費用25万円~(5万MAUの場合)
メリット ・ノーコードで顧客との接点を広げられ、ブランド体験を強化できる
・アプリの開発から運用・改善までを一元管理できる

APPBOXは、株式会社アイリッジが提供する顧客体験向上に特化したノーコードアプリ開発プラットフォームです。会員証・クーポン・プッシュ通知・スタンプカードなど、店舗やEC事業に必要な機能をテンプレートから簡単に導入できます。

直感的な管理画面でUIや配信内容を設定できるため、非エンジニアでも短期間で自社ブランドアプリを構築可能です。また、分析機能や自動セグメント配信など、マーケティングオートメーションの仕組みも統合。アプリ公開後の改善や施策立案まで一貫してサポートします。

公式サイト:APPBOX

Bubble(Bubble Group, Inc.)

画像引用:Bubble

内容 概要
主な用途 ・Webアプリ
・管理画面
・会員サイト など
操作方法 ドラッグ&ドロップでUI設計・ワークフロー構築
料金プラン ・Starter:月額59ドル
・Growth:月額209ドル
メリット ・他システムとのデータ連携や自動化をスムーズに実現できる
・利用規模に応じた柔軟なコスト最適化が可能

Bubbleは、Webアプリ開発に特化した代表的なノーコードツールです。データベース構築やAPI連携など、従来はエンジニアが担っていた領域までノーコードで設計できる柔軟性が強みです。

開発画面でUIや処理フローを直感的に設定でき、予約システム・会員サイト・顧客管理など多様なアプリを構築可能。コードを書かずに本格的な業務アプリを作れるため、スタートアップや中小企業の新規事業開発にも多く採用されています。

また、有料プランでは処理負荷に応じた「Workload Units」により、利用規模に合わせたコスト最適化が可能。無料プランから始めて本番運用に段階的に移行できる点も魅力です。プロトタイプ開発から本格的なサービス提供まで対応できる、拡張性の高い汎用ツールといえるでしょう。

公式サイト:Bubble

Adalo(Adalo, Inc.)

画像引用:Adalo

内容 概要
主な用途 ・スマホアプリ
・Webアプリ
・会員制
・予約
・ECサービス など
操作方法 パーツをドラッグ&ドロップで配置し、画面遷移や処理を設定
料金プラン Starter:45ドル、Professional:65ドル
メリット ・開発したアプリをすぐに市場へリリースできる
・他ツールとのデータ連携や機能拡張が容易に行える
・開発から運用・更新までを効率的に進められる

Adaloは、モバイルアプリとWebアプリの両方をノーコードで開発できるツールです。予約機能や会員制サービス、ECサイトなどのUIを直感的に設計でき、データベースや外部API連携も柔軟に行えます。無料プランでは編集やテストまで利用でき、有料プランに切り替えるとアプリをApp StoreやGoogle Playに公開可能です。

スタートアップや中小企業がスピーディーにプロトタイプを検証し、市場投入するケースにも向いています。また、複数人での共同開発やチーム共有にも対応しており、開発から運用までを一元的に管理できます。開発スピードとプロダクト品質の両立を目指す企業におすすめのノーコードツールです。

公式サイト:Adalo

Click(MikoSea株式会社)

画像引用:Click

内容 概要
主な用途 ・業務アプリ
・営業支援
・予約
・在庫管理
・顧客管理 など
操作方法 ドラッグ&ドロップでUI・ワークフローを構築
料金プラン ・Standard:月額4,400円(税込)
・Pro:月額19,600円(税込)
メリット ・日本語環境に最適化されているため、現場でも直感的に操作できる
・社内外どこからでもアクセスでき、常に最新バージョンを利用できる

Clickは、国産の業務アプリ開発に特化したノーコードツールです。画面設計や項目設定、ボタン配置などをドラッグ&ドロップで直感的に行え、現場の担当者でも自社業務に合ったアプリを短期間で構築できます。

複数メンバーで同時に開発・更新が可能なため、チーム全体で業務改善を推進しやすい点も魅力。営業支援、在庫・顧客管理、予約受付など、あらゆる社内業務に対応します。クラウド型のため、リモート環境でも利用でき、最新バージョンも維持できます。

公式サイト:Click

業務アプリに特化したおすすめのノーコードツール

業務アプリ開発に特化したノーコードツールは、現場の課題解決をスピーディーに実現できます。ここでは、営業・在庫・申請管理など、日々の業務効率化に役立つ主要ツールを紹介します。

サスケWorks(株式会社インターパーク)

画像引用:サスケWorks

内容 概要
主な用途 ・顧客管理(CRM)
・営業支援(SFA)
・業務アプリ構築
・アンケート
・申請管理 など
操作方法 テンプレートを選択し、ドラッグ&ドロップ
料金プラン ・ライトプラン:月額5,000円
・ビジネスプラン:月額15,000円
メリット ・短期間で業務アプリを構築できる
・紙の書類を自動データ化し、入力作業を削減できる
・保守不要で常に最新バージョンを利用できる

サスケWorksは、営業支援や顧客管理などに特化した国産のノーコードツールです。テンプレートを選んでドラッグ&ドロップすると、案件管理やお問い合わせフォームなどを構築できます。AI-OCR機能を標準搭載しており、紙の書類を自動でデータ化できるのも特徴です。

CRM・SFA・ワークフロー・レポート作成など、業務改善に必要な機能を網羅しています。

クラウド型のためサーバー管理が不要で、常に最新の環境で運用可能です。現場の担当者が自ら業務アプリを作成できるため、営業部門を中心に幅広い企業で導入が進んでいます。

公式サイト:サスケWorks

Platio(アステリア株式会社)

画像引用:Platio

内容 概要
主な用途 ・現場業務アプリ
・点検・報告・検査
・営業
・在庫管理
・申請業務 など
操作方法 テンプレートを選択し、ドラッグ&ドロップ
料金プラン ・スタンダード:月額20,000円
・プレミアム:月額90,000円
メリット ・現場業務に特化し、スマホで簡単入力
・オフラインでも利用でき、報告漏れを防止
・ノーコードで独自アプリを短期間で作成

Platioは、アステリアが提供するモバイル業務アプリ開発に特化したノーコードツールです。点検・報告・在庫管理など、現場業務に必要なアプリをテンプレートから簡単に作成できます。

100種類以上の業務テンプレートが用意されており、業種や用途に応じたカスタマイズも可能です。スマートフォンの利用が前提で設計されているため、現場スタッフが操作しやすく、オフライン環境でもデータ入力・保存ができます。クラウド上でデータの一元管理が可能で、報告や承認のスピードも迅速です。

公式サイト:Platio

kintone(サイボウズ株式会社)

画像引用:kintone

内容 概要
主な用途 ・案件管理
・日報・勤怠・経費精算・営業
・プロジェクト進行管理 など
操作方法 テンプレートをもとにフィールドを追加・編集
料金プラン ・ライトコース:月額1,000円
・スタンダードコース:月額1,800円
メリット ・専門知識がなくても業務アプリを作成できる
・外部サービスとの連携が充実
・チーム全体で情報共有と進捗管理がしやすい

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する業務改善プラットフォームです。顧客管理や案件進行、日報、経費申請など、さまざまな業務を1つのアプリ上で管理できます。テンプレートをもとに必要な項目をドラッグ&ドロップすれば、自社の業務フローに合わせたアプリを簡単に作成可能です。

また、Slack・Google Workspace・Chatworkなどの外部サービスとも連携でき、情報の二重入力や属人化を防ぎます。社内のやり取りをスペースで一元化できるため、コミュニケーションの効率化にもつながります。

公式サイト:kintone

PigeonCloud(株式会社ロフタル)

画像引用:PigeonCloud

内容 概要
主な用途 ・案件管理
・問い合わせ対応
・申請・承認フローのデジタル化
・営業進捗
・在庫管理 など
操作方法 ブラウザ上でテンプレートを選び、ドラッグ&ドロップで構築
料金プラン ・月額1,100円(一人あたり)
メリット ・「Connect Flow」で定期処理を自動化
・専門知識不要で業務データを一元管理
・部署横断の情報共有を実現

PigeonCloudは、株式会社ロフタルが提供する国産のクラウド型Webデータベースです。Excelや紙で管理していた情報をクラウド上で一元化し、社内外から安全にアクセスできます。

テンプレートを使えば、顧客管理リストや案件管理表、申請フローをノーコードで構築可能。自動化機能「Connect Flow」により、定期処理や通知を自動化できるため、日常の業務の工数を削減できます。料金は1ユーザーあたり月額1,100円からと手頃で、チームの規模や利用頻度に応じて同時ログイン数での契約も可能です。

公式サイト:PigeonCloud

@pocket(株式会社アイアットOEC)

画像引用:@pocket

内容 概要
主な用途 ・業務アプリ作成
・現場業務のモバイル化
・顧客・在庫・勤怠管理
・報告書・点検表などの電子化
操作方法 スマートフォンやタブレット上で、テンプレートを選択しカスタマイズ
料金プラン ・ライト:月額300円
・スタンダード:月額500円
メリット ・スマホ完結でペーパーレス化を実現
・GPS・写真撮影・バーコード入力に対応
・オフラインでもデータ入力・送信が可能

@pocketは、株式会社アイアットOECが提供する現場業務デジタル化に特化したノーコードツールです。点検報告や勤怠入力、在庫管理など、紙やExcelで行っていた作業をスマートフォン1台で完結できます。

GPSや写真、バーコード入力にも対応しており、現場で発生する情報をその場でデータ化可能です。電波の届きにくい環境でも入力できるオフライン機能を備え、通信後に自動同期します。

公式サイト:@pocket

AppSheet(Google LLC)

画像引用:AppSheet

内容 概要
主な用途 ・業務効率化アプリ
・データベース連携アプリ
・現場報告
・承認ワークフロー など
操作方法 Googleスプレッドシートなどのデータをもとに自動生成、GUIで編集
料金プラン ・スターター:月額5ドル
・コア:月額10ドル
メリット ・Google Workspaceと親和性が高い
・既存データを使って即アプリ化
・コード不要で承認フローや通知を自動化

AppSheetは、Googleが提供するスプレッドシートやBigQueryなどの既存データを使って簡単にアプリを作成できるノーコードツールです。開発知識がなくても、データ構造をもとに自動でアプリのひな型を生成できます。

フォーム入力、承認フロー、メール通知などをGUI操作で追加することが可能です。Google Workspaceとの統合性が高く、スプレッドシートやドライブに保存したデータをそのまま業務アプリ化。また、スマートフォンからの操作にも最適化されており、現場・営業チームのリアルタイム報告にも活用されています。

公式サイト:AppSheet

Glide(Glide)

画像引用:Glide

内容 概要
主な用途 ・業務アプリ
・社内ポータル
・在庫
・顧客
・勤怠管理アプリ など
操作方法 スプレッドシートやExcelデータを取り込み、ドラッグ操作でUI構築
料金プラン ・ビジネス:月額199ドル
・Enterprise:カスタム
メリット ・スプレッドシートがそのままアプリに変換
・ドラッグ操作で即公開
・レスポンシブ対応でスマホ最適化

Glideは、GoogleスプレッドシートやExcelファイルをもとに、アプリを作成できるノーコードツールです。ドラッグ操作で画面デザインを作成し、スプレッドシートのデータを即座に反映できるため、構築スピードが非常に速いのが特徴です。

アプリはブラウザ上で動作し、スマホやタブレット、パソコンなどマルチデバイスに対応。データを自動で同期するため、在庫や勤怠、顧客情報などのリアルタイム管理に向いています。無料プランも提供されており、チームの規模に応じて柔軟に拡張できます。

公式サイト:Glide

Airtable(Formagrid, Inc.)

画像引用:Airtable

内容 概要
主な用途 ・データベース管理
・タスク管理
・業務フローの可視化 など
操作方法 スプレッドシート感覚でデータベースを構築、ノーコードでアプリ化
料金プラン ・Team:月額20ドル
・Business:月額45ドル
メリット ・データベースとアプリ開発を一体化
・カレンダー・ガント・看板表示に対応
・外部サービスとの連携が豊富

Airtableは、スプレッドシートの手軽さとデータベースの構造的な管理を組み合わせたノーコードプラットフォームです。タスク管理や在庫管理、顧客データの可視化など、あらゆる業務情報を一元的に整理できます。ドラッグ操作でアプリ画面を構築でき、ガントチャート・カレンダー・看板など複数のビュー切り替えも簡単です。また、ZapierやSlack、Google Workspaceなどの外部連携も充実しています。

公式サイト:Airtable

Webサイトに特化したおすすめのノーコードツール

Webサイト制作でも、ノーコードツールの活用が広がっています。

デザインや更新作業を自社で完結できるため、制作コストを抑えつつスピーディーなサイト運用が可能です。ここでは代表的なツールを紹介します。

STUDIO(STUDIO株式会社)

画像引用:STUDIO

内容 概要
主な用途 ・コーポレートサイト
・採用サイト
・サービスLP
・ブランドサイト など
操作方法 ブラウザ上でデザイン編集、ドラッグ&ドロップで構築
料金プラン ・Mini:月額590円
・Personal:月額1,190円
メリット ・デザインの自由度が非常に高い
・CMS機能を搭載し、更新もノーコードで完結
・チームでの共同編集や公開管理が可能

STUDIOは、デザイン性と運用性を兼ね備えた国産のWebサイト制作プラットフォームです。ブラウザ上ですべての作業ができ、直感的なドラッグ&ドロップ操作で自由度の高いデザインを実現します。WordPressのようなコード記述が不要で、CMS(コンテンツ管理システム)機能も標準搭載。

複数メンバーで同時に編集・管理できるため、チーム運用にも最適です。レスポンシブ対応や高速ホスティング・SSL対応など、運用面でも高い安定性を確保できます。

公式サイト:STUDIO

BinDup(株式会社ウェブライフ)

画像引用:BinDup

内容 概要
主な用途 ・コーポレートサイト
・ランディングページ
・ブランドサイト
・Webデザイン性の高いサイト構築 など
操作方法 ブロックエディタでのドラッグ&ドロップ操作+デスクトップアプリ併用可能
料金プラン ・エントリーコース:3か月無料(以降月528円(税込))
・基本コース:月額2,728円(税込)
メリット ・豊富なテンプレートと高いデザイン性
・Web/デスクトップ双方で編集可、運用柔軟性が高い
・予約機能や複数人編集などビジネス用途にも対応

BiNDupは、ユーザーデザインとサイト運用性を両立したノーコードツール型のWebサイト制作ツールです。ブロックエディタを利用することで、専門的なHTMLやCSSの知識がなくても直感的な編集が可能です。

さらに、デスクトップアプリとWebアプリの両方で編集できるため、オフラインでも作業できます。テンプレートは400種類以上用意されており、企業サイトからブランド訴求型サイトまで幅広く対応します。

公式サイト:BinDup

ペライチ(株式会社ペライチ)

画像引用:ペライチ

内容 概要
主な用途 ・企業サイト、採用ページ
・キャンペーンLP
・予約フォーム
・問い合わせページ など
操作方法 テンプレートを選び、ドラッグ&ドロップで編集
料金プラン ・ライトプラン:月額1,465円
・レギュラープラン:月額2,950円
メリット ・ノーコードで最短10分のサイト制作
・予約・決済・メルマガ機能を追加可能
・常時SSL対応でセキュリティも安心

ペライチは、専門知識がなくても直感的にWebサイトを作成できる国産のノーコードツールです。豊富なデザインプレートの中から選べ、画像やテキストを入れ替えるだけで公開できます。問い合わせフォームや決済、予約システムもワンクリックで導入できるため、小規模事業者や個人事業主でも本格的なサイトを短期間で立ち上げられます。

また、独自ドメイン設定やSEO対策も備えており、集客サイトとしても活用しやすい設計です。無料プランから始められ、目的に応じてアップグレードできる柔軟性も魅力です。

公式サイト:ペライチ

KARTE Blocks(株式会社プレイド)

画像引用:KARTE Blocks

内容 概要
主な用途 ・Webサイト運用の効率化
・コンテンツ更新・パーソナライズ
・A/Bテスト・バナー管理 など
操作方法 既存サイトにスクリプトを埋め込み、管理画面からノーコードで編集
料金プラン 初期費用10万円+月額固定14.8万円~
メリット ・既存サイトの更新をノーコードで実現
・CMS不要でリアルタイム反映
・運用・検証・改善を一元管理

KARTE Blocksは、株式会社プレイドが提供するWebサイトの更新・改善をノーコードで行える運用支援ツールです。既存サイトに専用スクリプトを挿入するだけで、HTMLやCMSを触らずにテキスト・画像・バナーの差し替えができます。マーケティング担当者やデザイナーが開発部門を介さずにスピーディーに更新できるのが特徴です。

公式サイト:KARTE Blocks

Wix(Wix.com Ltd.)

画像引用:Wix

内容 概要
主な用途 ・企業サイト
・ブランドサイト
・ECサイト
・ポートフォリオ など
操作方法 ドラッグ&ドロップでデザイン構築。テンプレートを選んでカスタマイズ可能
料金プラン ・パーソナル:月額1,300円
・スモールビジネス:月額2,300円
メリット ・800種類以上のテンプレートを用意
・EC/ブログ/予約機能を統合
・AIによる自動デザイン(Wix ADI)に対応

Wixは、イスラエル発の世界的ノーコードWeb制作プラットフォームです。ドラッグ&ドロップ操作で本格的なWebサイトを構築でき、テンプレートの数は800種類以上。デザインの自由度が高く、フォントやレイアウトを細かく調整できるほか、AIが自動でデザインを提案する「Wix ADI」も搭載しています。

また、予約や決済、ECなどの拡張機能をワンクリックで追加できるため、企業サイトからオンラインショップまで幅広い業種に対応します。

公式サイト:Wix

ECサイトに特化したおすすめのノーコードツール

ノーコードツールは、ECサイトの構築や運営にも向いています。ページ作成から在庫管理、顧客データの分析まで、専門知識がなくても一貫して行えるのが特徴です。ここでは、ECサイトに特化したおすすめのノーコードツールを紹介します。

W2 Unified(W2株式会社)

画像引用:W2 Unified

内容 概要
主な用途 ・ECサイト構築
・運営
・ブランドサイト
・通販サイト
・複数ブランドサイトの統合管理 など
操作方法 ノーコードLP作成とCMS上での画面編集・設定操作
料金プラン 要問い合わせ
メリット ・ブランドサイトを統合管理できる
・アクセス急増時も耐えうるインフラ

W2 Unifiedは、EC事業に必要な機能をワンパッケージで備えた統合型コマースプラットフォームです。システム構築から運用・分析までを一元化でき、ノーコード操作でキャンペーンページやランディングページをスピーディーに作成可能。

また、複数のブランドサイトを1つの管理画面で統合できるマルチテナント構造を採用しており、運用コストを抑えながら効率的に運用できます。さらに、クラウド環境の最適化により、セールやキャンペーン時のアクセス集中にも耐えられるインフラを実現。自動スケーリングや負荷分散にも対応し、安定したサイト稼働を維持してくれます。

公式サイト:W2 Unified

ノーコードツールを導入した成功事例

ノーコードを活用して業務効率化やDXを実現した企業の実例を紹介します。導入動機や施策、成果を通じて、ノーコードツールを自社に適用する際の参考にしてください。

株式会社オープンハウス・アーキテクト

株式会社オープンハウス・アーキテクトでは、システム画面の変更や新機能リリース後のユーザー操作に対して、問い合わせ対応や使い方説明がボトルネックになっていました。

そこで同社は、ノーコードで画面上に操作案内を追加できる「テックタッチ」を導入。ユーザーがシステムを操作する際に、リアルタイムでナビゲーションや入力補助を受けられるようにしました。その結果、月100件程度の問い合わせを防止し、入力率も50%以上改善。加えて、トラブル対応にかかる時間を80%短縮するなど、定量的な効果が得られました。

この取り組みにより、IT部門のサポート工数を削減できただけでなく、非エンジニア部門でも簡単にガイドを作成・修正できる仕組みを実現。ノーコードツールによって「業務を止めずに改善できる」環境が整い、業務効率化とデジタル活用が進みました。

参照:株式会社オープンハウス・アーキテクト

株式会社E-Grant

株式会社E-Grantは、通販CRMツール「うちでのこづち」を提供するCRM支援企業です。以前はナビゲーション機能を備えた他社製品を利用していましたが、複雑な設定や機能制限により理想のUIを実現できず、ユーザーから基本操作や機能に関する問い合わせが増加していました。また、新機能をリリースしても十分に活用されないという課題も抱えていました。

そこで同社は、柔軟な条件分岐やページをまたぐナビゲーションをノーコードで実装できる「テックタッチ」を導入。ユーザーがつまずきやすい操作箇所にツールチップを表示することで、問い合わせ件数を削減し、サポート業務の負担を軽減しました。

さらに、新機能をリリースした際に、ポップアップで案内を表示することで、ユーザーへの周知や利用促進につなげています。顧客に伝えたいメッセージをリアルタイムで届けられるようになりました。

参照:株式会社E-Grant

まとめ

ノーコードツールは、コストを抑えながらスピーディーに開発を進めたい企業に最適です。目的や業務内容にあわせてツールを選べば、IT部門だけではなく、現場の担当者も主体的に業務改善を進められます。

この記事を参考に、自社に合ったノーコードツールを見つけてください。

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執筆・編集
営業ラボ 編集部

営業ラボを運営するソフトブレーンは、1999年に国内初のCRM/SFAを発売以降、マーケティング・セールス・アフターサービス等すべての顧客接点業務を変革へと導くソリューションをITとサービスの両面で提供しています。これまでに培ってきたビジネスに役立つナレッジやノウハウを記事にしています。

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