
【2022年最新】無料で使える顧客管理(CRM)アプリ定番3ツールと評判
成功企業がこぞって使用している顧客管理アプリ(CRM)。実は無料で使えるものが多くあります。
もっとも、需要の多さから顧客管理アプリの数は多く、無料版も多数のあるのが実情です。しかし、実用レベルにある無料の顧客管理アプリは多くありません。
そこで今回、7,000社以上に顧客管理アプリを導入してきた弊社が、無料アプリを厳選。3製品を紹介します。導入手順も解説し、選定から使用まで本記事のみでわかるので、ぜひじっくりとお読みください。
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無料の顧客管理アプリ(CRM)厳選3つを紹介

無料の顧客管理アプリ(CRM)を厳選し、おすすめの3ツールを紹介していきます。
なお冒頭でも紹介したとおり、無料で使える顧客管理アプリ自体は多いものの、 実用できるものはそう多くないのが実情です。実際、制限が多すぎたり日本語に対応していなかったりします。したがって、無料で使える顧客管理アプリを多数比較するのではなく、定番といえる無料の顧客管理アプリの特徴をそれぞれおさえるのが効率的
です。
紹介する顧客管理アプリは以下のとおりです。
上記3つの顧客管理システムの特徴と評判を紹介していきましょう。
Hub spot CRM

Hub spot CRMは、無料版と有料版に分かれていますが、顧客管理の基本的な機能をすべて無料で利用できます。優れた性能から導入実績が多く、定番といえるアプリです。迷ったらHub spot CRMを選ぶと良いでしょう。実際、大企業から中小企業、スタートアップなどの少人数企業でも導入しています。
なお、無料期間に期限はありませんので、無料で最大限にCRMを利用したい企業におすすめです。
ただし無料版の場合、メールの送信数が1ヶ月で2,000通になるといった制限があります。また、マーケティングや営業に機能を強化したい場合は、有料版の機能を解放しなければいけません。逆にいうと、無料版から始めてうまく使えそうであれば有料機能を足していける顧客管理アプリだといえます。
Hub spot CRMの評判
”無料であるにもかかわらず、CRMとしての機能はほぼすべて実装されています。使い方も簡単で、あっという間に覚えられました。
また、弊社ではMarketing HubとSales Hubを一緒に導入しており、CRMに登録された内容をMarketingやSalesで利用しやすく、集客から営業、アフタフォローまで一元管理できる良いサービスです。”
引用元:iTreviwe https://www.itreview.jp/products/hubspot-crm/reviews
公式サイト | https://www.hubspot.jp/pricing/crm |
モバイル対応 | あり |
Ambassador Relations Tool

Ambassador Relations Toolは、マーケティング機能が優れた顧客管理アプリです。具体的には、基本的な顧客管理機能からメール配信、MA、クーポン発行などの機能があります。無料版でも顧客登録を10,000人までできるのもメリットです。
初期費用も月額料金もなく、完全無料でクラウド環境を利用できるので、ECサイトの運営や小売業界ならメリットの大きいツールです。
Ambassador Relations Toolの評判
”一度に100万件規模の大量のメルマガ配信、新規会員登録の3日後にフォローメールを自動で送信するMA機能を利用しています。
また、顧客のスコアリング分析機能による、分類した顧客ごとのメルマガ配信も活用。ステイマネージャー導入で、オフィシャルサイトでホテルWeb予約も実装できました。 ”
引用元:企業LOG https://kigyolog.com/tool.php?id=528
公式サイト | https://amb-r-t.jp/ |
モバイル対応 | あり |
Fullfree

Fullfreeは、完全無料の顧客管理アプリです。無料ながらカスタマイズ性が非常に高いのが特徴で、クラウド共有やExcelをテンプレートとした帳票出力もできます。
ただし、iOSやAndroidアプリには対応しておらず、SFAといった基本的にCRMと合わせて使われるシステムも用意されていません。つまり分析した顧客情報を営業パーソンに自動で飛ばして効率的な営業をするといった取り組みは難しいです。
しかし、顧客管理の機能自体はしっかりしているので、顧客管理のみをしたい企業や細かなカスタマイズをして固化客管理をしたいという企業にはおすすめできいます。
Fullfreeの評判
”CRM(顧客関係管理)までいくと、どれも大抵カスタマイズ性が高いのですが、このソフトは数少ない「長く使えるソフト」だと思います。
引用元:Vector
https://www.vector.co.jp/soft/cmt/winnt/business/se510233.html”
公式サイト | https://www.fullfree.jp/ |
モバイル対応 | なし |
無料の顧客管理アプリの「限界」と有料版を選ぶ意味

無料でも十分使える顧客管理アプリがあるのは事実ですが、どうしても無料版だと限界があるのも事実です。たとえば、以下のような機能や成果を無料の顧客管理アプリに期待するのは間違っています。
- SFAと連携し、最適な優先順位を営業パーソンに通知
- 顧客情報をAIで分析、MAと連携して競合に勝てる戦略を立案
- 顧客のニーズや売れなかった理由の分析
- 充実したサポート
上記までできると、自動化による生産性向上や潜在的な売上の発掘なども可能です。実際、国産で定着率No.1であるeセールスマネージャーを例に出すと、前期比売上192%や営業効率3倍といった成果はざらにあります。
しかし、機能がフルに使え、他ツールと連携できる有料版だからこその成果です。無料版で先のような成果を見込むのは過度な期待になってしまいます。だからこそ規模を問わずに成功企業は有料版のCRMを使っているわけです。
一方で、顧客管理システム(CRM)は、需要の高さから多くの製品が提供されており、価格もこなれてきています。また、無料版よりも自社にピッタリくる特徴を備えたアプリを選びやすくもなるので、ぜひ有料版も検討してみてください。なお、有料のCRMシステムについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
改めて顧客管理の重要性を解説

ここからは、改めて顧客管理の重要性をふり返っていきます。自社のさらなる成長のためには、なんらかの顧客管理システムを使うのが重要だと改めて理解できます。解説するのは、以下の2点です。
- 顧客管理をする方法
- 顧客管理システムはCRMと呼ばれる
上記2点の詳細をそれぞれ解説していきます。
顧客管理をする方法
顧客管理は企業の資産ともいえる情報を自社に活かすための取り組みです。
もちろん顧客管理はアナログな方法やExcelなどでもできますが、顧客の数が増えれば増えるほど勘や経験で処理する部分が出てきてしまいます。ムリ・ムダ・ムラが発生するのを避けるために、顧客管理はなんらかのシステムを活用するのが重要です。
実際、顧客管理システムを使えば、従業員一人一人のみが知る顧客情報を確実に見える化でき、組織として情報共有できます。ひいては、全社的な売り上げに直結します。逆に言えば、顧客管理がしっかりとできていないことは企業活動に大きな打撃を与える可能性があるということです。
社員1人ひとりの中だけで完結している顧客がいて、情報が共有されていなければ、顧客情報を活用することは難しいでしょう。ぜひ、顧客情報をしっかりと活用するために、システムでの管理を徹底しましょう。
顧客管理システムはCRMと呼ばれる
最近、耳にすることの増えた「CRM」は「Customer Relationship Management」の略称で、顧客情報の管理をシステム化するために登場したソリューションです。
要するに、今顧客管理システムを導入するなら、CRMと名のついたサービスを選べば良いわけです。CRMについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
ちなみに有料版のCRMの場合、営業活動や経営資源の管理ができるSFAやMA、BIなども融合したタイプのサービスも多くあります。顧客管理で得た情報を自社の存続や収益アップに最大限活かすべく、自然と各ツールが融合していった形です。
特にSFAは実用性の高さから、CRMとセットになっているのが当たり前になっています。SFAについて詳しくは以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
顧客管理アプリを導入するメリット3選

ここからはCRMのメリットの詳細を紹介していきます。具体的には、以下3つです。
- 顧客情報の蓄積
- 顧客情報の共有
- 属人化の防止
上記メリットを理解し、最大限生かすことで収益アップなどにつながっていくので、詳しく解説していきます。
顧客情報の蓄積
すべての顧客情報が一元管理されることで蓄積されている場合、営業活動の方針を決めるデータとして、企業の利益に大きく貢献する資産となります。
顧客情報の蓄積は、企業が最優先すべき情報管理だといえるでしょう。
顧客情報の共有
CRMに蓄積された顧客情報は、組織のだれもが参照することができるため、同じレベルの情報を企業全体で共有できます。
従業員ごとに分散された情報は、個人の視野の中で完結してしまいますので、企業としての資産が失われることと同等です。組織的に顧客情報を共有することで、意外な見込み客を発見できるかもしれません。
一見、売上につながりそうもないように見える顧客も、別の角度から見れば企業にとっての見込み客かもしれないのです。CRMは、潜在的な顧客情報を共有することで、企業の資産を形成する手段でもあるのです。
属人化の防止
顧客情報の共有は、属人化の防止にも繋がります。
例えば、退職者が出た場合や担当者が病欠になった際も、顧客に関連する情報をスムーズに引き継ぐことが可能です。情報を引き継げれば、組織のだれもが同じレベルの情報をもとにフォローできます。
CRMシステムを選ぶポイント4つ

メリットばかりに見えるCRMですが、やみくもにシステムを選ぶことは避けましょう。現場に合わないシステムを導入した結果、システムが定着せず、選定やテスト運用などのコストが無駄になってしまうからです。
CRMシステムを選ぶ時には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 操作が簡単
- 見やすい
- 利用者の仕事を増やさない
- アプリ対応の有無
上記4つのポイントをおさえた上でCRMを選ぶと、現場で定着する可能性が高まるので、詳細を解説していきます。
操作が簡単
できるだけ操作が簡単(直感的)なものを選びましょう。多機能であれば利用シーンも増えるかもしれませんが、操作が簡素でなければ利用者の工数を増やしてしまうだけです。
自社の利用シナリオに沿った、分かりやすいマニュアルが作れるか否かを基準にするとよいでしょう。
見やすい
情報入力が簡単で、さらに情報が見やすいと感じるシステムを選びましょう。
例えば、1画面で知りたい情報のほとんどを把握できることや、探している情報を検索しやすい、といった条件が挙げられます。蓄積できても引き出せなければ、情報に価値はありません。
「見やすい」というのは、CRMシステムを選定する上で重要なポイントです。
利用者の仕事を増やさない
操作が簡単というのも現場で活用されるためには重要です。
例えば、CRMシステムを使っているのに、一部の情報はExcelなどの別のシステムで管理しなければならない、といった事態は避けましょう。
CRMの目的はあくまでも情報の一元化です。情報の格納場所が分散すればするほど、利用者の仕事は増えていきます。
アプリ対応の有無
CRMは、いつでもどこでも顧客情報を確認できることが理想です。スマートフォンやタブレットのアプリに対応しているシステムならば、それが実現できます。
例えば出先の営業担当者に、担当外の顧客先へ行ってもらうという場合。アプリ対応のシステムなら、情報確認のために帰社することなく、その場で顧客情報を取得して直行することが可能です。
システムがアプリに対応しているという条件は、今や必須といえるでしょう。
比較のお役立ち資料
CRM/SFAに興味がある方や、導入を考えている方に向けて、様々なCRM/SFA製品を料金や機能、セキュリティなど32項目で採点し、ひと目でわかるグラフで特徴を教えてくれる製品比較シートと、料金・機能をXY軸にして製品群をマッピングした分析チャートをご用意いたしました。
比較の時間を短くしたい方に製品比較シート、どのような価格や機能性の製品があるのかといった、CRM/SFA製品の全体図を把握したいという方には製品分析チャートがおすすめです。
CRMシステムを導入する手順6ステップ

CRMシステム導入の手順を6ステップで紹介していきます。最適なCRM選定から導入後のイメージを持つことまでに役立つので、詳しく見ていきましょう。
1.利用目的と最低限必要な機能を明確にする
導入前に必ずおこないのが、利用目的と最低限必要な機能を明確にしておくことです。
利用目的がぶれてしまうと、「なぜこれを使っているんだろう」という疑問をいだきながら運用をすることになり、しだいにそのシステムは使われなくなります。
また、最低限必要な機能を絞っておくことが、簡素な操作や使いやすさに直結します。画面上にふだん使わない機能が見えていると邪魔ですし、「使っても使わなくても自由」という位置付けの機能を取り入れると、情報の質がまちまちになり、混乱の原因になりかねません。
利用目的と機能選定は、可能な限り細かく明確にしておきましょう。
2.利用人数を把握する
利用するユーザー数を確認しておきましょう。
無料で使えるCRMシステムでは、利用人数に制限があるサービスも多いため、あらかじめ把握しておくことで導入計画も立てやすくなります。
3.CRMシステムを選定する
ここまで決めたら、いよいよCRMシステムの選定です。選定する場合には、もちろん利用目的や必要な機能をチェックしましょう。
上述したとおり、無料で使えるプランにはデータ登録件数の上限が決まっている場合もありますので、そこもあわせて選定してください。
4.運用テストを行って導入を判断する
CRMシステムを決めたら、まずは少人数で導入し、運用テストをおこないましょう。実際の業務をシナリオ化して、一通りのオペレーションを1週間ほど実施することをおすすめします。
その中で気になった機能や使いにくい部分、使い方が明確ではない機能などを洗い出し、サポートに問い合わせるなどして解決しておきます。業務シナリオがスムーズに進められるように、マニュアル化やQ&Aを作成するのも1つの手段です。
本格導入した際にサポートしやすい体勢を、この時点で整えておきましょう。
5.本格導入
テスト運用が上手くいったら、いよいよ本格導入です。本格導入では、まず利用者にマニュアルを把握してもらいます。
あとは通常業務にCRMを積極的に使ってもらいましょう。
6.サポートを行う
組織全体を巻き込んだ本格導入には、それなりのサポートが必要になるでしょう。ある程度マニュアル化した事項でも、マニュアルを読まない人もいることを想定してサポート体制を作る必要があります。
ここでのサポートで、システムが定着するか否かがある程度決まってしまいますので、根気よく丁寧な対応を心がけましょう。
導入におけるお役立ち資料
なおCRM導入を考えている方々に対して、弊社は無料で支援をしています。具体的には、無料ダウンロードできる「CRM導入ガイド」の提供です。 CRM導入時の体制構築で失敗しないためのポイントを説明しています。導入を考えている場合は、ぜひ参考にしてください。
CRMシステム導入でスムーズな顧客管理を!
顧客管理にシステムを導入することで、ビジネスをスムーズにし、企業としての資産を築けます。
顧客管理システムは、無料で利用できるものから使用してみて、必要に応じて有料版へアップグレードすることも可能です。ぜひ今回の情報を活かして、自社に合った使いやすいCRMを選んでください。
よくある質問
Q1:無料の顧客管理(CRM)アプリのおすすめは?
無料の顧客管理(CRM)アプリでおすすめのツールは以下の3つです。顧客管理の基本的な機能をすべて無料で利用できる「Hub spot CRM」、マーケティング機能が優れた「Ambassador Relations Tool」、カスタマイズ性が非常に高い「Fullfree」がおすすめです。
Q2:顧客管理(CRM)アプリを導入するメリットは?
顧客管理(CRM)アプリのメリットは、顧客情報の蓄積、顧客情報の共有、属人化の防止ができることで、最大限生かすことで収益アップなどにつながっていきます。
Q3:顧客管理(CRM)を選ぶポイントは?
顧客管理(CRM)を選ぶ際には、①操作が簡単、②見やすい、③利用者の仕事を増やさない、④アプリ対応の有無という4つのポイントをおさえた上で選ぶと現場で定着する可能性が高まります。