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SaaSとは?メリットやPaaS・IaaSとの違い、サービスの代表例をわかりやすく解説
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SaaSとは?PaaS・IaaSとの違い、サービスの代表例をわかりやすく解説

SaaSとは、インターネット経由で利用できるクラウドサービスのことです。本記事ではSaaSの意味や特徴について、関連語であるPaaS・IaaSとの違いや代表例とあわせてわかりやすく解説します。

SaaSの理解を深め、自社のビジネスに生かしたい方はぜひ参考にしてください。

SaaSとは|読み方や特徴

SaaS(Software as a Service)とは、インストール不要でインターネット上で利用できるソフトウェアサービスを指します。「サーズ」もしくは「サース」と、2つの読み方が可能です。

オンプレミス型」と呼ばれる、PCにインストールする従来の企業向けソフトウェアと違い、SaaSは「クラウド型」で、個人から企業までさまざまなユーザーがインターネット経由でサービスを利用可能です。SaaSは導入障壁が低く、契約後すぐに利用できるのが最大のメリットです。

また、総務省が行った統計調査(総務省「令和4年 通信利用動向調査報告書」)によると、令和4年時点で何らかのクラウドサービスを利用している企業の割合は7割を超えています。 

利用企業は徐々に増えており、技術革新の適応や事業改革、業務効率化の手段としてSaaSが活用されていることが読み取れます。

SaaSの種類は2つ

SaaSには「バーティカルSaaS」と「ホリゾンタルSaaS」の2種類があります。

バーティカルSaaSは、ヘルスケア、不動産、飲食、建設、福祉など、業界特有の問題を解決するSaaSの一種です。ニッチな市場が成長していくとともに、さまざまなバーティカルSaaSのサービス開発が盛んに行われています。

また、ホリゾンタルSaaSは、業種を問わずさまざまな企業に展開できる汎用的なSaaSを指します。どの企業も抱えているような課題に着目して開発された機能が多く、電子精算システムでの事務効率化や、顧客管理を自動化するCRMなどのビジネス課題を解決するサービスであることが特徴です。

SaaS業界について詳しく知りたい方は、別記事「SaaS業界を徹底解説! 自社との関わり方やメリットについても紹介」をご覧ください。

SaaSの利用は場所・デバイスを問わない

SaaSは、インターネット環境があれば場所・デバイスを問わず利用可能です。

従来のオンプレミス型は、ライセンスが与えられた特定のPCでしかソフトウェアを利用できませんでした。一方、SaaSは契約アカウントに対してソフトウェアの利用権が付与されるクラウド型であるため、外出時や在宅時にはタブレットやスマートフォンからもアクセス可能です。

SaaSは複数のユーザーが同時に利用できる

従来のファイル共有方法ではメールへの添付やUSBメモリの受け渡しが一般的でした。

一方、SaaS上で編集したファイルやデータはクラウド上に保存されるため、企業内の複数のユーザーが同時に閲覧・編集できます。SaaSであれば企業の情報漏えいの危険性を最小限に抑えつつ、最新ファイルの共有を容易に行えます。

SaaSとPaaS・IaaSとの違い

「SaaS」とよく似た言葉に「PaaS」「IaaS」があります。以下の図を参考に、違いをそれぞれ解説します。

SaaSとは?メリットやPaaS・IaaSとの違い、サービスの代表例をわかりやすく解説_SaaSとPaaS・IaaSとの違い

PaaS(パース)とは

PaaS(Platform as a Service)は、ソフトウェアを動作させるためのプラットフォームをインターネット経由で提供するサービスです。プラットフォームとは、開発者がエンドユーザー向けに作るアプリケーションやシステムの「土台」のことを指します。

企業がPaaSを活用すると開発に必要な環境を自社で用意する必要がなくなるため、企業はスピーディかつ低コストな基幹システム構築が可能です。

IaaS(イアース・アイアース)とは

IaaS(Infrastructure as a Service)は、システム稼働に不可欠なインフラ(サーバーやネットワークなど)をインターネット経由で提供するサービスです。IaaSは従量課金制が多く、企業は自社で行なっていた運用保守や管理業務にかかっていたコストを、IaaSを活用することで削減できます。

ただ、システム環境は自前で用意しなければならないため、IaaSの活用には専用のエンジニア部隊や専門知識が必要です。

他の「〇aaS」サービス一覧

PaaSやIaaS以外にも、さまざまな「〇aaS」があります。ここでいくつかの種類を確認しておきましょう。

サービス名 略称 説明
BaaS
バース
①Banking as a Service
②Backend as a service
①銀行機能を外部に提供するサービス
②モバイルアプリの開発に必要な機能を提供するサービス
DaaS
ダース
Desktop as a Service クラウドからPCの仮想デスクトップを構築するサービス。
在宅ワークの際も、社内PCと同じデスクトップを利用できる
IDaaS
アイダース
Identity as a Service クラウド上でID認証・パスワード管理などを行うサービス。
単一のID・パスワードで複数のサービスにログインできるようになる
MaaS
マース
Mobility as a Service 各公共交通機関をITで結びつけ、効率よく便利に使えるようにするサービス。
主に移動の利便性向上や地域の課題解決に特化した機能を提供する
RaaS
ラース
Retail as a Service 小売業者がITを駆使して構築した小売システムを、他の小売企業に提供したサービス。
資金が少ない企業でも、顧客の利便性を向上させる仕組みを容易に導入できる
XaaS
ザース
Anything as a Service 具体的なサービスを指す言葉ではなく、インターネットを経由して提供されるサービスの総称。
Xには多様なアルファベットが当てはまり、「〇aaS」全般を表す

SaaSの導入メリットとは

続いて、SaaSの代表的なメリットを紹介します。

1. 導入・運用コストが安価

SaaSは通常、ハードウェアやソフトウェアの購入が不要で、システムを導入する際に開発作業が発生することもありません。

クラウド上で提供されるため、誰でも簡単にサービス利用が可能で、同時に導入時の初期投資が従来と比べて少なく済みます。

2. 保守管理の負担が軽減

基幹システムの運用保守となると、障害発生時に情報システム部門か、外注した企業に逐一費用をかけて依頼しなければなりません。

しかし、SaaSでは主にサービス提供企業がシステムの保守管理を行うため、わざわざ自社で工数やコストを負担する必要がなくなります。

また、多くのユーザーがサービスを利用する想定で開発されるため、大きな障害発生も少ないといえます。

3. 常に最新機能を利用可能

SaaSはアップデートもサービス提供事業者が行うため、ユーザーは利用料を支払うだけで常に最新の状態でシステムを活用することが可能となります。

また、新機能の実装や、別サービスも新たに利用できるようになるなど、SaaSはより進化して便利なものとなっていくでしょう。

SaaSのデメリットとは

さまざまなメリットを持つSaaSですが、デメリットも存在します。 SaaS利用の際は、以下3つのようなデメリットを十分に把握したうえで適切な対策を講じることが大切です。

1. カスタマイズの自由度が低い

SaaSは標準化されたソフトウェアを提供するため、個社ごとの事業や業界の特徴に合わせた大幅なカスタマイズが難しいことがあります。

ある程度カスタマイズ性を求めるなら、SaaSではなく独自のシステム開発を簡単に行えるPaaSやIaaSの導入を検討してみましょう。

2. セキュリティのリスクがある

SaaSはクラウド上ですべてのデータが管理されるため、セキュリティの懸念があります。たとえば、データの転送中や保存時にセキュリティの脆弱性が悪用される可能性や、サーバー側での不正アクセスの危険性が存在します。

SaaSのサービス提供会社としても十分なセキュリティ面は対策をしていますが、導入検討時には各サービスでセキュリティについてチェックする必要があるでしょう。

3. 障害・メンテナンス時は利用が制限される

SaaSではシステムの保守・管理や障害対応はすべてサービス提供事業者が行うため、作業中はサービスの利用が制限されます。

作業は多くの企業にとって影響の少ない夜間や早朝に行われることが多いものの、自社側でコントロールができないため注意が必要です。

SaaSサービスの代表例【6選】

SaaSとは?メリットやPaaS・IaaSとの違い、サービスの代表例をわかりやすく解説_SaaSサービスの代表例

ここでは、SaaSサービスの代表例をカテゴリ別に表にまとめて紹介します。

カテゴリー 代表例 特徴
Web会議システム ・Zoom
・Meet Now(Skype)
・Google meet
・Web上で会議を行うためのビデオ通話システム
・オンラインセミナーや商談に活用
ビジネスチャット ・Microsoft Teams
・Chatwork
・Slack
・LINE WORKS
・社内外のビジネス向けチャットツール
・各部署、チームごとのグループでチャット可能
・資料共有やタスク管理、Web会議機能なども
タスク管理・スケジュール管理 ・Trello
・Asana
・Backlog
・Microsoft To Do
・Notion
・タスクや進捗状況、締切日などをツール上で見える化
・管理職の全体指揮だけでなく、チーム間での業務も効率化
ERP ・Oracle Fusion Cloud ERP
・SAP S/4HANA
・GLOVIA
・Microsoft Dynamics 365
・企業資源をひとつのシステムでまとめて管理する基幹システム
・SaaSの普及により、基幹システムもクラウド上で構築可能に
CRM・SFA ・Salesforce
・eセールスマネージャー
・HubSpot CRM
・Sales Cloud
・顧客管理や営業の業務効率化に特化したシステム
・営業のデータ収集や効率化に特化した機能を提供
MA ・SHANON MARKETING PLATFORM
・b→dash
・SATORI
・データの一元管理・分析を自動化するマーケティング支援システム
・データ活用の体制がない企業でも、効果的な分析が実施可能
勤怠・採用管理 ・KING OF TIME
・ジョブカン勤怠管理
・HRMOS勤怠
・従業員の労務管理を自動化するシステム
・業務効率化だけでなく、従業員の人事評価や残業管理にも貢献

SaaS導入時の注意点とは?

コスト削減や業務効率化に役立つSaaSですが、導入する際は以下2点の注意点をふまえてサービスを選定することが大切です。

① 導入する目的が明確かどうか

SaaSを導入する際、まずは自社の導入目的を明確に立て、戦略設計を策定することが不可欠です。

「業務効率化」と決めても、正しく導入できなければSaaSのシステム運用がかえって業務を増やす結果となる可能性も十分にあります。

優先するべき導入目的を定め、適したSaaSの選定を実施しましょう。

② 活用ルールが定義されているか

せっかくSaaSを自社に導入しても、部署によって使い方が異なったり、業務プロセスの中での活用ルールが定義されていなければ有益な効果を得ることはできません。

初期段階からSaaS導入に対するプロジェクトチームを立ち上げ、専任のアドバイザーと共に運用体制を整えるようにしましょう。

SaaS導入で企業の成長を促そう

導入ハードルが低く、組織の業務変革において有効な手段となるSaaS。

SaaSのメリットを最大限に生かすためには、デメリットや注意点をふまえて適切な対策を講じることが大切です。 業務全体を俯瞰し、自社の課題解決に役立つサービスを比較検討してみてください。

特に、近年においては「部署間の連携強化」と「営業活動の最適化」が、企業の売上拡大においてとても重要です。

営業ラボでは、無料でダウンロードできる以下のコラム資料もご用意していますので、企業DXの参考資料としてぜひご覧ください。

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