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ChatGPTの画像生成とは?特徴や費用・ビジネスにおける活用例を紹介
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ChatGPTの画像生成とは?特徴や費用・ビジネスにおける活用例を紹介

ビジネスを効率化する手段としてさまざまな分野で活用されているChatGPTですが、画像生成AIとしても進化していることをご存知でしょうか。2024年5月に発表されたChatGPTの最新モデル「GPT‐4o」では、これまで以上に画像生成能力が向上しました。

そこで本記事では、ChatGPTの画像生成機能について、基礎知識やメリット、活用例などを紹介します。「ChatGPTによる画像生成はビジネスに生かせるの?」と疑問を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

ChatGPTによる画像生成とは?

ChatGPTには画像生成AIが搭載されているため、作ってほしい画像の詳細を指示することでAIが画像を作り出してくれます。ほんの数十秒の待ち時間で、指示を忠実に再現した高品質な画像を生成可能です。

以下は、ChatGPTに「高層ビル群が立ち並んだ都市が夕日に照らされている画像を写真のようなタッチで生成してください」と指示をした結果です。

ChatGPTの画像生成とは?特徴や費用・ビジネスにおける活用例を紹介_高層ビル群が立ち並んだ都市が夕日に照らされている画像

「高層ビル群」「夕日」「写真タッチ」という指示を忠実に再現していることがわかります。

次はテイストの異なる画像を見てみましょう。「パソコンに向かっているスーツを着た男性の画像をイラストタッチで生成してください」と指示を出した結果が以下のとおりです。

ChatGPTの画像生成とは?特徴や費用・ビジネスにおける活用例を紹介_パソコンに向かっているスーツを着た男性の画像

このように、最新版のChatGPTではデザイナー顔負けの画像がかんたんに作成できます。

最新版は「GPT‐4o」

OpenAIは2024年5月13日、ChatGPTの最新モデルである「GPT‐4o」を発表しました。今後、ChatGPTで画像生成を行う場合は、このGPT‐4oを使用することになります。

従来のモデルと比較して、テキスト生成の精度や音声の応答速度、画像生成能力が大幅に進化しています。これまでは難しかったさまざまな表現が可能になったことで、デザインやコンテンツ制作の現場に大きな影響を及ぼすことが予想されています。

参考:生成AIブームを牽引するOpenAIとchatGPTについて解説

画像生成には有料版が必要

無料版のChatGPTでは画像生成機能を使うことができません。画像生成AIとしてChatGPTを活用したい場合は、以下のいずれかの有料プランを契約する必要があります。

  • Plus:月額20ドル
  • Team:月額25ドル
  • Enterprise:問い合わせ

Plusは個人向け、Teamは中小企業等で2ユーザー以上での利用を想定したプランです。

生成した画像は商用利用できる

ChatGPTで生成した画像は、利用規約に従ったうえでの商用利用が認められています。

参考:OpenAI「Can I sell images I create with DALL·E?」

つまり、ChatGPTは以下のような用途で活用できるのです。

  • 広告に用いる画像を作成してもらう
  • 自社のマスコットキャラクターをデザインしてもらう

クリエイターにデザインを別途、依頼しなくても、ビジネスに利用する画像を内製できます。ただし商用利用については、後述する注意点に留意のうえで検討してください。

ChatGPTによる画像生成のメリット

ChatGPTを画像生成AIとして活用するメリットを知ることで、ビジネスにおける利用価値を探ることができます。以下では、ハイスピードで高品質な画像生成がもたらすメリットを2つ紹介します。

時間の節約と業務効率化

ChatGPTの画像生成機能を活用することで、画像制作にかかる時間を大幅に削減できます。従来、デザイナーが時間をかけて手作業で行っていたスケッチ・デザイン・編集などのプロセスを、ChatGPTならわずか数十秒~数分で実現できるためです。

たとえば、マーケティングキャンペーンに使用する画像が必要になったとき、本来なら数日かかる作業が数分で完成するため、プロジェクトの進行に時間の余裕が生まれます。

より効果的なビジュアルを検討するうえで複数の画像を作成したり、アイディアの創出により多くの時間を割いたりできるようになるため、結果としてプロジェクトの成功率を高めることにも貢献するでしょう。

専門知識やスキルが不要

ChatGPTの画像生成機能を使えば、画像制作に必要な専門知識やスキルがなくても高品質な画像を作成できます。

デザインの専任人材がいない組織では、従来なら最適な人材を探して外注する手間と予算が発生していました。これがChatGPTによって不要になるため、ビジュアルコンテンツをビジネスに活用するハードルが大きく下がるでしょう。

たとえば、プレゼンテーション資料に生成画像を活用すれば、伝えたい内容をインパクトのある表現で訴求することができます。新卒採用の会社説明会や、大きなプロジェクトの進行時など、プレゼンが大きな役割を果たすときには特に効果的です。

このように、手軽にビジュアルコンテンツを取り入れられることによって、ビジネスにおけるさまざまなシーンでの成果向上が期待できます。

ChatGPTで生成した画像の活用例

ChatGPTの画像生成とは?特徴や費用・ビジネスにおける活用例を紹介_ChatGPTで生成した画像の活用例

ChatGPTで生成した画像は、実際ビジネスでどのように活用できるのでしょうか。以下では、マーケティング・営業活動に焦点をあてて生成画像の活用例を紹介します。

ブランドロゴやアイコン

企業ブランドのロゴや、SNSアカウントで使用するアイコンを作成できます。

ChatGPTでは、プロンプト(入力する指示)を微妙に変えることで同じようなデザインの画像を複数パターン生成可能です。

たとえば、アウトプットされた画像をみながら「もう少し全体の色味を抑えたい」「もっとポップな雰囲気にしたい」など、細部のニュアンスを調整しながらイメージに近いロゴ・アイコンを完成させられます。

クリエイターとやり取りする場合は修正に手間がかかりますが、ChatGPTなら複数回の修正・変更も容易です。

ブログやSNSに投稿するコンテンツ

ブログ記事のアイキャッチ画像や、SNSに投稿するコンテンツも自在に作成できます。

有料の写真素材を利用する際「全体的にもっと落ち着いた雰囲気ならいいのに」「人物がもっと多ければいいのに」など、イメージに近い画像が見つからずにストレスを感じることはないでしょうか。

ChatGPTを利用すれば、思い描いているイメージをそのままアウトプットしてもらえるため、有料素材と比較してより柔軟に、自由度高くビジュアルコンテンツを利用できます。

さらに、ターゲット層の好みを考慮したテイストやデザインで画像を生成できるため、よりユーザーを惹きつける投稿が可能になります。

プレゼンテーション資料

プレゼンテーションに生成画像を用いることで、資料の訴求力が大きく向上します。

具体例としては、データや情報をわかりやすく整理して視覚的に表現する「インフォグラフィック」への活用が挙げられます。

インフォグラフィックは、文字では伝わりづらい内容を画像で表すことで、多くの情報量を瞬時に伝えることができる手法です。会社概要や製品詳細などを解説するシーンにおいて、多くの企業で活用されています。

ChatGPTを使えば、これまでデザイナーでなければ作成できなかったインフォグラフィックも短時間で生成可能です。

製品のプロモーションやキャンペーン

製品のプロモーションやキャンペーンで活用できるビジュアルコンテンツも、ChatGPTなら迅速かつ低コストに生成可能です。

たとえば製品の画像を作成する場合、従来は複数パターンの写真を撮影しなければなりませんでした。ChatGPTによる画像生成では、ひとつの画像を微調整することにより複数パターンの製品画像を作り出すことができるため、余計な手間とコストがかかりません。

また、大量の画像を生成することによって、独自性の高い他社とかぶらないビジュアルコンテンツを作り出すことも可能です。

ChatGPTによる画像生成の注意点

誰でも簡単に高品質な画像を作成できるChatGPTですが、利用する際には注意点もあります。以下で解説する内容に留意のうえで活用を検討してください。

プロンプトに気を配る必要がある

ChatGPTに指示を出す際は、こちらの意図が明確かつ具体的に伝わるよう工夫する必要があります。以下の点に留意してプロンプトを作成すると、より精度の高い画像を作成できるでしょう。

具体的に指示する 例:「30代の黒いロングヘアの女性」
修正しながら完成形を目指す 完成した画像に追加で指示を出して修正する
日本語よりも英語 日本語でも指示は通るが、英語の方がより精度が高まる

ChatGPTプロンプトの作り方は、以下の記事を参考にしてください。

参考:【コピペ可】ChatGPTプロンプト(prompt)とは?書き方のコツや例文を紹介

著作権と倫理的配慮を念頭に置く

ChatGPTで生成した画像の著作権は、画像作成者にあります。しかし、「アウトプットされた画像が既存の著作物に類似してしまう」という事態は常に起こり得るものです。

意図せず著作権侵害をしてしまう危険性があることを考慮しつつ、慎重に活用先を検討する必要があります。

また、生成画像を利用する際には倫理的な配慮も求められます。特定のコミュニティや個人に対して不適切な表現がないか、文化的・宗教的な要素が個人や社会に悪影響を与えないかなどを念頭に置いておかなければなりません。

ChatGPTの画像生成をビジネスに活用しよう

ChatGPTの画像生成機能を活用することで、ビジュアルコンテンツ制作のハードルが下がります。アイディア次第でさまざまな活用が見込めるため、ぜひ本記事を参考に自社のビジネスに役立ててください。

「GPT‐4o」のリリースからもわかるとおり、ChatGPTの発展は日進月歩です。メリットを最大限に享受するためにも、日々情報をキャッチアップしつつ、ビジネス用途でさまざまな使い方を試してみることをおすすめします。

以下の記事では、ChatGPTを業務に生かすヒントが得られるため、ぜひ参考にしてください。

参考:【効率化30選】ChatGPTおすすめプラグイン一覧|活用例も解説

参考:ChatGPT(チャットGPT)の活用事例10選【2024年5月版】

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